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時悠人chosan流処世術

●医療費抑制には患者も協力を!

2005-10-10 16:08:32 | 日記・エッセイ・コラム
 医療費と保険料の負担問題は、超高齢化社会の大命題。高齢者の負担増や、医療費の総額管理制度(キャップ制)を始め、色々な検討が進められている。世界一長寿国の日本が、各国に学ぶものはなく、模範となるような制度を確立して欲しい。

 厚労省と経済財政諮問会議では見解を異にするし、日本医師会という巨大な圧力団体の存在も問題を複雑にしている。医療費管理に都道府県を関与させようとの動きもある。いずれにせよ、早急に統一した将来ビジョンを打ち出す必要があることは確かだ。 ところが、いずれの案も膨張する医療費をどう賄うかという観点からアプローチしている。どうやって医療費全体を抑制するかの方が重要だ。制度的な問題ではなく、入院生活経験者としての私見を述べたい。

 定期的な検査等で入院し、毎晩、面会コーナーで飲食にふける患者を目の当たりにした。生保の入院給付金を貰ってだ。病院のサービスに甘え、わがままな患者が多いのも目につく。人の介助を必要とする重症者は別として、ナースセンターまで自力で行くことが出来る程度であれば、どんどん患者自身に看護婦の仕事をさせ、健康は自分の手で守るものだと教え込む方が良い。

 例えば、毎日数回の検温。自分で測定・記入し、ナースセンターに届ければすむ。その数値を自分で端末から入力させれば、更に効率化が図れる。食事でも、部屋まで運ばず、食堂で自分に決められたものを取り出し、食器を洗って返すことにすればよい。その方が、患者の気分転換にもリハビリにも役立つ。この程度のことなら、入院生活の単調さから開放する点でも有効だ。少々、設備投資をすれば、もっともっと改善出来る余地が十分あると思っている。

 医療現場で超多忙を極めるスタッフ、ならびに、健康な人のお世話になっている、との感謝の気持ちを患者自身に理解させる努力も一方では不可欠だと思うのだが。