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時悠人chosan流処世術

●道路公団民営化!!

2005-10-01 11:04:24 | 日記・エッセイ・コラム
 今日から10月。小泉改革の目玉の一つ、「道路公団の民営化」の日でもある。

 談合体質を抱えたまま横滑りした経営陣に対する評価は、今しばらく置くことにして、民営化の功労者は誰なのか考えてみた。小泉首相でも石原前国交大臣でもない。いまや過去の人になった藤井元総裁ではなかったのか。国会で、のらりくらり答弁を繰り返した、したたかさには辟易したものだ。しかし、彼が「事業別収支」や「損益計算書」的なものは存在しないとの主張を貫き通したからこそ、赤字覚悟の会社が誕生したともいえる。通常なら、最初から莫大な負債を背負う新会社をたちあげることはしないのだから。

 第二の功労者を挙げるとしたら、民営化審議委員として最後まで見届けたお二人だろう。7委員のうち5人まで途中退任するほど紛糾した経過は衆知の通り。それを最後まで2人だけは居残った。もし、彼らが辞任していたら、民営化そのものが途中分解したかもしれない。そこに、何故残ったのかとの疑問が沸いてくる。

 人事権もない委員が、主管大臣を差し置いて、総裁に社長を辞退しなさいと迫ったのは、越権行為のはず。また、あるテレビ番組で、「公団幹部が、横滑りで社長になるのでは?」との質問に対し、「そんなことは絶対ない。今に分かりますよ」と、豪語したのをご記憶の方もおられるだろう。それを平然と黙認する政府の姿勢には、それなりの思惑があったからではないのか。

 素直に、民営化誕生を喜べない天邪鬼だが、首相が、強引な手法で断行しただけに、疑心暗鬼に陥ってしまう。ましてや、今朝のニュースで、「サービスの拡充・向上」「渋滞緩和」を期待すると報じられると、「何故、民営化しないとサービスが向上しないのか?何故、公団のままで渋滞緩和策が講じられないのか?」と、ますます不思議に思えてくる。