久々のポール・リンゼイの新作。ただし前作の『覇者(上)(下)』と同様に残念ながらデヴリン捜査官シリーズではありません。『覇者』があまり面白くなくて、今度はどうかなっていう気分で読み始めたが、なかなか快調。手放せなくなった。キャラがいい。主人公のジャックがいい。ロイ・K・ソーンFBIシカゴ支局長がまたいいのだ。相方となるベン・オールトンが少々重い。ジャックは疲れてしまったデヴリンって感じがないでもない。途中でおいおい、どうなっちゃうんだってことに。大変な事態、大変な事件。本の半分いかない内に事件が解決してしまったら、そこからまたスタート。学園ドラマの教頭先生役、副支局長のバルトリってのも登場したけれど、どうも出てきたキャラが活かしきれなくなってきましたね。それと、どうやっておしまいに持っていくかと思ったら、当たり前の世界になってしまったのは残念。☆5つ気分でスタートしたけれど、大まけの☆☆☆☆。
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