『あの家に暮らす四人の女』三浦しをん 中公文庫 2019-02-17 21:34:49 | 番外 杉並区、阿佐ヶ谷駅まで20分にある古びた洋館。そこに母、40間近の娘、その友人と友人の若い同僚という四人の女性が住む。敷地には山田という老人が番人のように住む。鶴代、佐知、雪乃、多恵美という四人、「細雪」の登場人物と同じ名というのが出てくるように、平成の四人の女性の物語。織田作之助賞受賞作。佐知は父を知らない。母と娘、夫で父。ストーカーの青年、内装業の梶、そして山田。男性は彗星のような感じ。そこに父がいたのだよ、ということで話が進むのだけれど、なかなか男性には入りにくいような気も。☆☆☆。