警察官僚のキャリア竜崎伸也を主人公とする隠蔽捜査シリーズ本編の第4弾。大森署署長の竜崎、隣の署で外務省の役人が殺される。大森署ではひき逃げ事件。その被害者が…。大森署では放火犯を追っており、そこへひき逃げ事件の帳場が立つ。放火犯追跡にはあの戸高が入れ込んでいる。ヤクの売人を追った件では厚労省の麻取からクレームが。警視庁刑事部長の伊丹は二つの本部の間に竜崎を使おうとする。相変わらずの原理原則、家庭においてもやはり原理を通しながら、それでも人間臭さは増している。あの野間崎も健在、さらに外務省、厚労省まで巻き込んで、竜崎の原則はまかり通るか。ということで、キャラクターそれぞれに健在で、面白い。☆☆☆☆。