前巻から続くリスベット・サランデルの物語。リスベットの過去が現在に繋がり、そこにスウェーデンの歴史の暗部も含めて明らかになっていく。病院に収容されたサランデル。ミカエルらが謎を解き明かし、その一方で、大きな力がそれを塞ごうとする。狂卓の回りにサランデルを救い、スウェーデンの闇を消そうとする人々が集まり、戦っていく。実に面白い。それにしてもサランデルはマロリーに似ている。ラーソンはミカエルに似た人物だったようだが、残念なことに亡くなってしまった。彼のPCには第4部の原稿があったといい、それを父・弟らと恋人との間で、権利争いになっているとか。早く読ませて欲しいものである。☆☆☆☆☆。