世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
ギリシャ神話あれこれ:カストルとポルックス
ギリシャ神話には双子が数多く登場する。カストルとポルックスは、そのなかで一番有名。
子供の頃は凛々しい双子の少年をイメージしていたけれど、やっぱり血の気の多い女好きだった。ガクッ。
カストルとポリュデウケス(ポリュクス、ポルックス)は、スパルタの王妃レダが白鳥に化けたゼウス神と交わって産んだ卵から産まれた、双子の兄弟。ディオスクロイ(ゼウスの息子たち)とも呼ばれる。
が、厳密には彼ら二人は双子ではない。カストルはクリュタイムネストラとの双子で、スパルタ王ティンダリオスの血を引き、ポリュデウケスはヘレネとの双子で、ゼウスの血を引いている。
スパルタで敵なしの強さを誇り、カストルは馬術と格闘に優れる一方、ポリュデウケスは剣術と拳闘に優れる。特にポリュデウケスは、わざわざ手首を切り落として、鍛冶神ヘファイストスに特注した鉄の拳に付け替え、その鉄拳は軍隊にも匹敵したという。
彼らはいつも仲好く連れ立ち、数々の冒険を手がけた。妹ヘレネがテセウスにさらわれた際には、軍を率いてアテナイに攻め入り、ヘレネを奪還。このときヘレネは12歳というから、同年齢の彼らには物凄い偉勲。
カリュドンの猪狩りや、イアソン率いるアルゴー船の遠征にも参加。アルゴー遠征では、ポリュデウケスは、負け知らずのベブリュクス人の王を相手に、拳闘で打ち勝った武勲がある。さすが鉄拳。
To be continued...
画像は、ルーベンス「レウキッポスの娘たちの略奪」。
ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577-1640, Flemish)
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