画家のバランス

 
 以前からずっと思っていた。画家というのは、どうしてこうもバランスの悪い人間が多いのだろう。

 歴史上の画家たちを見ても、バランスの悪いほうがずっと多い。自己愛性や境界性のPD、躁鬱症。アルコールや麻薬の依存症、恋愛・買春の依存症。殺人を犯す人、破産する人、放蕩する人、復讐に自分のウンチを持ち歩いて投げつける人、自殺する人、などなど。
 要するに、自己中心的で、感情の起伏が激しく、視野が狭くて、因果を考えず、論理がなく、傲岸不遜で、増上慢で、自己破壊的な人が多い。

 それでも彼らは絵を描いて、絵を残した。それは私も素晴らしいと感じる。私が感じなくても、あるいは社会がそう感じる。
 結局、結果オーライであって、逆に、あれほど偏人だったからこそ、あれだけの絵が描けたのだ、と後世に評価される始末。

 でも私は、彼らが偏人だったから、絵を描けたわけではないように思う。彼らは絵も描ける偏人だったのだ。

 To be continued...

 画像は、ブリュネリ「デリケートなバランス」。
  フランソワ・ブリュネリ(Francois Brunery, 1849-1926, Italian)

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