映画「革命の子どもたち」
一緒に暮らすことは少なくても、気持が通い合い、また廻りのひとびとの愛情に育まれて成長した娘。
28年間のあいだ無国籍だったが、日本の変なマスコミ風潮と無縁だったせいか、のびやかな娘。
そして、ドイツ赤軍ウルリケ・マインホフ、その双子の娘のうちのひとり。
ウルリケの気持ちは、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の『鉛の時代』に良く描かれている。
そのウルリケ(母親)は獄死。本作では当時の報道映像から、自殺となっている。
わたしが80年代に読んだ『西ドイツ「過激派」通信』 (池田浩士ほか 田畑書店)では膣の中に精液があったので監獄当局による強姦殺人だと思われるが、本作では言及がない。
遺体の脳を精神病の研究用として、医者に使われたことは映像にあった。
いずれにせよ、辛い時代だったようだ。
その娘の気持ち。ドイツ語の翻訳がぴんとこなくて、いまいち分らなかった。
映画全体として、とても貴重なもの。
テアトル新宿に拍手。
あ、東京いがいでも上映中。