「風と共に去りぬ」 マーガレット・ミッチェル 荒このみ 岩波文庫
全6巻の4巻。
戦争よりも過酷な再建時代。厳しい暮らしのなかスカーレットは莫大な追徴課税のため、獄中のレットと結婚するか愛人になろうとするが断られる。そして妹の婚約者を略奪して、再婚する。
夫の商売が下手なので、雑貨屋を経営しようとする。さらに、レットから金を借りアトランタで製材所の経営を始める。女事業主への辛辣な目にも負けずに。最初の夫の残した土地に酒場を建てて、賃料収入を得ようと計画する。
映画を観たのは高校生のときだったが、原作では微妙な心理が分っておもしろい。
巻末に訳者荒このみによる解説 「南北戦争とホーム・フロント(銃後)の女たち」 看護師や女たちの在りようが詳述されている。