あの「蟹工船」小林多喜二の母の語り。
山田火砂子監督により映画化されるというので、三浦綾子原作を読む。
聞き書きのように書いてあるが、年代をみると違う。詳細な調査のうえに「秋田弁」の物語。母の方言が暖かい。
明るい優しい家族つながり。なんで惨殺されなければならないんだ多喜二。
うるうるしながら一気呵成に読了。
44 タコ部屋
48 タコ部屋から逃げるひとを助ける父と母
70 笑いのたえない家族
74 借り着で写真撮影
88 仁徳天皇は民の竈の煙をみて税金を取らなかったと感謝されるのに、なんで多喜二は殺された
100 酌婦
103 闇があるから光がある
151 万年筆とドロップス なんて微笑ましいんだ、この二人
168 こんな暑い毎日では母さんの体が大変だ。茄子の漬物だけで3日間過ごしてためた金で、母さんを涼しいところに連れて行ってくれ
181 むざんな死体 足は2倍にふくらんで
182 弔問者はみんな留置所にいれられ 通夜は5人だけ
185 神も仏もあるもんか
194 起きてる時は多喜二を思い、眠ってる時は多喜二の夢を見、ほんとに切ない年月
226 ピエタ クリスチャンらしい発想だな