Aさんが言及してたので、読む詠む。猫いない歴50年なので、ふーむ。そうなんだあと気づくこと多し。
第一部 拾った猫に餌をやって傷の手当をして、何度も捨てる元妊婦。拾った猫が不細工だからか小学生の娘に捨てさせにいく母。
単純な私には到底想像できない範疇だが、そいういうひと状況もあるんだ。ともあれ、モンは生きていく。
第二部 幼児をナイフで刺そうとする中学生は、猫には優しいんだ。ペンギンという名前が可笑しい(微笑)。
これはこれで、ひとつの物語。成猫モンと、ペンギンが交差する。
第三部 20年後の老猫モン、妻に先立たれた夫も七十翁。死が、ひたひたと近づいてくるさま。
買い物籠の場面では、涙ぼろぼろ。ハリネズミを通り越して、イグアナみたいな顔かあ。
最後は号泣。こんなに衝撃を受けた小説は、あったろうか。