千恵子@詠む...................

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大富豪ゴーン逃亡! 世界の恥だ人質司法

2020年01月28日 | 

クリエイティブ・コモンズにて、転載。

救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより

大富豪ゴーン逃亡!  世界の恥だ人質司法

カルロス・ゴーン。日産の社長だったひと。コストカッター。労働者の首切り人として覚えたのは、二昔も前だったか。車の種類も類別できない私だが、人民の敵の経営者だということくらいは分かるもんね。

日産とルノー三菱の内紛ゆえか金融商品取引法で逮捕されたのが一年前。強欲な会社と国益とか、なにやら怪しい雲の上の展開か。

じゃーん。無罪請負人として名高いカミソリ弘中、刑事事件のレジェンド高野隆弁護士がついた。日本最強の布陣だあ。それでも百日勾留。そして十億円を払って保釈になる。記者会見をしようとすると、別件で再逮捕。さらに五億で、総計十五億円の保釈金。どうせ金たくさんあるんだろうけどさ。桁の数に目が眩む。くらくら。

その大金を溝に捨てての国外逃亡。金持ちは、違うね。大晦日のゴーン声明だあ。お正月は、ごーんごんごん鐘が鳴り響く。まっこと盛大てんやわんや。あははは。笑うしかない。

逃亡先のレバノンは、犯罪人引渡し条約が締結されてない。米国と韓国としか結んでないって。なに? 嫌われてんのか、信用されてないのか日本。んー、関係ないけど、我らが足立正生運営委員(監督)が逮捕された場所でもあるレバノン。

米国特殊部隊出身の精鋭専門家がいる民間警備会社がついていたとか、コントラバスの箱に入って特別機で飛んだとか、もの凄い展開だ。本を書くと言ってるけど、ハリウッド映画でも話題を攫うだろう。誰が主役を演じるんだろうねえ。敵ながら、あっぱれ。

しかし、これに対する日本側の対応が御粗末すぎる。森雅子法務大臣は、不法コメント。無罪を証明しろとまでいう、それでも弁護士なのかよ。法無大臣。

弁護士事務所への家宅捜索、妻への逮捕状。細かいことを思い出すと不愉快になるから、いちいち触れない。人質司法が白日のもとに明らかになってるのに、とんちんかん言い訳しかできないってみっともない日本、法務省。くだらない報道をして、神輿をかつぐマスコミ。恥ずかしさ極まれりだ。

あげくの果ては、ゴーン逃亡者から「日本で働くときは、気をつけろ」忠告まででてきた。やばやば、優秀な人材は、もう日本に来ないぜよ。

「野蛮な国で裁かれたくない、黙っていると殺されるかもしれない」この痛烈な批判に答えてないじゃないか。

そうだ。これを機会に「人質司法」の恐ろしさを、しんそこ考えるべきだと思い至った一幕だった。
 
 

この国は、じつは暗黒の中世だ

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