千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

東大生強制わいせつ事件をば ものがたるなり姫野カオルコ

2019年02月10日 | 詠む

「彼女は頭が悪いから」 姫野カオルコ 文藝春秋

書名リンク。著者を含む集会で同席した、東大卒の角田由紀子弁護士の書評。

図書館リクエストしても全然こないと嘆いていたら、東大卒の今村核弁護士が送ってくれた。らっきー。

2016年の東大&院生5人による集団強制わいせつ事件を、フィクションとして物語った作品。

主人公の美咲は庶民の家庭で育った。やさしくて素直で良い姉、家のことや妹弟の相手もしている「家庭的」なかんじ。その彼女が辛いめに逢うのは、とても悲しい。裸にされて、ドライヤー熱風かけられたり肛門に箸をいれられたり熱いカップ麺かけられたり。涙がでたよ。

かたや東大生の彼は、環境が全然ちがう。家族も東大ともだちも。なぜ、そう思いあがるのかを、うっすら理解する。これって社会が許してるから、だ。わたしにも「そんな社会」の責任がある。人を外見で判断したり、利用価値を考えたりすることあるから。

それにしても事件後の、加害者らの匿名ネット被害者攻撃に身の毛がよだつ。目撃した女子学生への、口止め料作戦。そして親の対応に呆れる。ぜんぜん反省してない。

かたや、美咲の大学の学長の言葉は嬉しかった。

現実には、つい先週にも関西のブランド大学の奴らが女を引っ掛けて、風俗に売りつけたり金を巻き上げたりが発覚したりしてる。現在進行形だ。

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