千恵子@詠む...................

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裁判の傍聴弁護人...これ如何に 北尾トロさん現人の本

2014年02月05日 | 詠む

傍聴弁護人から異議あり!」 北尾トロ 現代人文社

雑誌「季刊刑事弁護」に連載された、傍聴弁護人!?の記録だ。

以下、ゴシック体は各章の題名ね。

1. 長女の将来をめぐる駆け引きは功を奏するか――危険運転致死事件

事故の記憶がない、酒酔い運転+ひき逃げ事件の被告人。

著者の「裁判長!おもいっきり悩んでもいいすか」本の監修者でもある、村木一郎弁護士が登場。

本書の出版トークイベントで、被告人を好きになる大好きになるくだりを聞いて驚愕した...辣腕弁護士。

最終弁論で弁護人が量刑の希望を言うんだ、裁判員裁判て。ふーん。

2. 状況逆転の執行猶予判決なるか――傷害致死事件

弁護人の冒頭陳述で、執行猶予狙いを宣言。

3. 無罪に向かって弁護せよ!――現住建造物放火事件

境界性パーソナル障害。解離性健忘。

あれっ、やなこと忘れるって鷲の特技なんだけど。

4. あやふやな証拠を叩きつぶせ!――傷害致死事件

冒頭陳述で高野隆弁護人は、「自業自得」と。

あれ、なんだか知ってるなあと思ったら被告人のルポを読んだのだった。「無罪~裁判員裁判、372日の闘争~その日~」 吉野量哉 竹書房

5. 謎の組織に操られた、卵配達人の妄想と暴走――殺人未遂、公務執行妨害事件

妄想&暴走するひとって何人か知ってるけど、そうか裁判員裁判にもあるんだ。

6. 裁判員は連続強姦魔を更生可能と見なすか――住居侵入、強姦致傷事件

鬼畜だ。精神科医が前頭葉機能障害の可能性ありと。

弁護人がめざすは、グッド・ルーザー(良き敗者)?

求刑30年、弁護人15年、判決30年。

7. 少年はどこで裁かれるべきなのか――傷害致死事件

更生保護の専門家の浜井浩一教授の証言。

少年を家裁で裁くか地裁なのか、ルールは決まっていない。地裁が決めるんだ。

精神年齢10歳程度だが、サポートを受けたことがない少年。

8. 知らない国の、未知なる犯罪に関わった少年の罪を日本で考える――海賊対処法違反事件

ソマリア人4人。被告人は当時16歳。小型ボートの雑用係。

海賊を捕まえたのは米海軍。まるで「キャプテン・フィリップス」の世界だ。

船の親会社が日本。スカイプ映像で父と従兄。

海賊に対する見せしめ的な一面を持っていたかも。

[対談] 弁護士さん、そこんとこぶっちゃけどうなんすか? 坂根真也×北尾トロ

頼れる兄貴ってかんじの彦根真也弁護士。一時期お願いして刑事弁護フォーラムを「門前の小象」ん?「借りてきた豚」状態で傍聴させてもらったことがあるが、そのとき優しく了承してくれたひと。

なぜ悪人の弁護をするか。

死刑囚10人を持ってるって、重いだろうなあ。

>裁判員裁判の施行の前後で、起訴率が全然違う。いきなり事件が減るはずがないから、これまで殺人で起訴していた事件を起訴しなくなった。本来やったことの責任を取らなければならないのに、軽い罪で起訴したり不起訴となっている。

えー。

>犯人が得をしている。

ぎゃー。

>逆に治安が悪化するんじゃないかと。

嗚呼。

>裁判員裁判は他の刑事裁判と比べるとかなりもらえる。へたしたら私選よりももらえることがある。

へー。やはり国策、法務省の威信が掛かってるからなのか?

>若手の刑事弁護人は裾野がとても広がっている。

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