この二日間はこいけと空き家の情報探しであちこち。
K市の田舎暮らし希望者へのサポートセンター、市役所の農業委員会、ホームセンターのエクステリア部門(リフォーム関連)など。
懇意にしている(同じの)区長さんにも、近くで空き家(+空き農地)の情報があったら教えて下さいと初めてお願いしてみた。
ずっとこの人とはいい関係を続けているのだが(お米も買っている)、同じ草集め部隊だから、逆にずっと頼まないできた。
だって(一応の男衆では一番若い部類に入る)僕が部隊から出て行くってことだからね。
「道路がすぐそばだからうるさいよなぁ。」と快く引き受けて下さった。
市や農業委員会でも、最初に自力で5反の農地を買うか借りるかして新規就農するつもりでないと、農地の斡旋はしてくれない。5反と言えば1500坪!色々書類もいるし。
何千万円もある人ならばともかく、自給農業のために1反ほどの農地を求めることは、想像するよりはるかに大変なんだなぁ。あきらめないけどね。
農道の先で、家を何年もこつこつ建ててる人が、嬉々として農道を行ったり来たりするたびに、どうにもならない焦燥感が募る。
最近では月の半分くらいは来ているから、気が休まらない。確認強迫(?)が強くなってしまったのは、何もその人のせいばかりではないのだけどね。
今日までに目途をつけたかったのだが、それは無理だった。
そんなこんなでもう48歳。
何度かお会いして、もうすっかり顔見知りになってしまった市の農業委員会のIさん。
実は割と近くの人で、土日だけで8反(2400坪)の田畑をやっておられるそう。自宅も教えて下さった。
先頃お亡くなりになられた福岡氏の「わら一本の革命」も若い頃に読み、少なからぬ感銘を受けたそうだ。
ちまたには、(手が回らないで)作物を作っていない、空いている農地が山ほどある。うちの前にも休耕田があり、そこを口約束で借りて僕が何か作るのは現実としては明日からでもできるし、恐らく誰からも文句は言われないだろう。
しかし、農地法の原則では、新規就農していない者(→農家の資格を持っていない者)が、農地を使って作物を作ってはならないそうで(例え家庭菜園程度でも)、農業委員のIさんの立場では(僕が作物を作ると知った上で)、個人的に紹介するのもなかなか難しいようだ。
でも・・・Iさんがすまなそうに、「今度土日にでも寄って下さいよ。真摯に農業をやろうとしている人は好きですから。」とおっしゃって下さったのが、うれしかった。