団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

マスク

2022年01月27日 | Weblog

  マスクをしているのが普通で、していない人を見ると「?!」と思う。朝早いうちに散歩すると、マスクをしていない老人が多い。人がいない時マスクを外していて、すれ違う際に、マスクをする人もいる。このするのはほとんどが女性である。男性の多くは、まったくマスクをする素振りさえ見せない。もしかしたらマスクを持っていないのかもしれない。まぁ、マスクにこれだけ神経質になっている自分もどうかと思う。しかし免疫力が低い私は、どうにかしてコロナ感染を防がなければならない。

 ちまたでは、マスク、手洗い・うがい、3密(密接・密集・密閉)を避けることが推奨されている。3密に関して、以前スーパーコンピューター『富岳』で詳しくシュミレーションした結果の映像を観た。参考になった。しかしマスク、手洗いに関しては、3密ほどの科学的な実証がなされていない気がする。

 日本のみならず世界的にランキングを出すのが流行りのようだ。マスクにもいろいろある。材料、形式などなど。アベノマスクのようなふざけたマスクもあった。科学的な検証をへて、もっともコロナを防ぐ効果のあるマスクのベストテンのように発表できないものだろうか。第1波から今回の第6波まで、すでに2年という時間が流れた。いまだにマスク・手洗いうがい・3密を避けろを繰り返している。進歩・進化・進展が感じられない。これでは、私のような化学・科学・医学に疎い者でもストレスを感じる。

 マスクの国際的な普及を嬉しく思っている。子供の頃、風邪が流行ると学校が、マスクをしてくるように言った。もちろん薬局などで市販のマスクが売られていた。生徒の多くが、母親がガーゼで手作りしたマスクをしてきた。耳にかけるゴムは、パンツのゴムを同じだった。強くて耳がすぐ痛くなった。担任の先生は、朝一番、教室で生徒がマスクをしているかチェックした。ほとんどのマスクは、アベノマスクによく似ていた。小さくてゴワゴワ感のあるものだった。使って洗ってを繰り返した。

 高校の途中からカナダに渡った。カナダでマスクを病院以外で見たことがなかった。カナダ人にマスクの事を尋ねると、格好が悪い、マスクは重病人を連想させるなどとさんざんだった。(カナダの学校風景気温はマイナス20度くらい、マスクをしている人がいない)おまけにアジア人はマスクをする変な風習があると言われた。軽井沢の宣教師たちの子供に、マスクをしていた時、馬鹿にされたことを思い出した。

 それがどうだろう。今世界の多くの国々で、国民にマスクをするよう政府が躍起になっている。軽井沢の宣教師の子供たちやカナダの学校でマスクを馬鹿にした人たちもその家族も、今ではマスクをしているだろう。痛快である。公衆衛生のマスクの分野で日本は、けっこう良い前例を作った。コロナが世界を変えた。

 第6波に入ってから、外出を控えている。どうしても出なければならない時は、不織布マスクをする。マスクの裏表に義妹から送ってもらった『ウイルス・菌除去アロママスクスプレー』を噴霧する。

 散歩も時間を12時から1時のお昼時にするようにしている。この時間、散歩する人がほとんどいない。マスクなしで以前のように散歩できる日が来るだろうか。3回目のワクチン接種券は、まだ届いていない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする