団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

気持ちいいこと

2018年04月18日 | Weblog

    自分の年齢が70歳を超えたと信じまいとする抵抗勢力が心で暴れている。どんなに抵抗しようが、順調に歳を取ってきた兆候のあれこれを認めないわけにはいかない。最近、政治屋さんやお役人さんの不倫がまるで芸能界のそれのように話題になる。まだ若かった頃、正直羨ましいと思った。女性にもてたい気持ちも強かった。テストステロンが私の体内で暴走するのを御しがたいこともあった。今は違う。不倫報道のたびに皆さんお元気ですなー、と感心しきりである。

東大法学部を出て財務省に入ってトップまで上りつめて、女性のいる飲み屋で「言葉遊び」を楽しみセクハラだと疑われているお役人。東大を出て国会議員になりダブル不倫をして夫も子供もいる女性が再選されると不倫を疑われた相手男性を自分の政策顧問にした。東大を出たからと言って決して聖人紳士淑女ではない。ただ頭が良いのならもう少し違った生き方ができないのか、と思ってしまう。私の保育園、小学校、中学校、高校ずっと一緒だった秀才は東大の工学部に入学した後、厳しい親から離れた解放感から異性に夢中になり学業に手がつかなくなった。中学生の時、彼は作文に建築家になって日本中に橋やトンネルを造ると夢を書いた。結局大学を中退してしまった。同年代には田舎から東京に出て下宿していて、親に内緒で同棲した者が多い。若気の至りと言えばそうなのだろう。しかし今問題になっているお役人でも政治屋さんでも結構な年齢である。その恋心とテストステロンの強さの持続力に驚嘆する。昨夜のニュースでは、新潟県知事が女性問題で辞任か、と伝えた。またかい、と私は舌打ち。私はと言えば、不倫や性的犯罪のニュースを冷たい視線で見ている。60歳代70歳代80歳代でも女性を襲ったり痴漢をして逮捕されたと聞くと、いったいどういう人たちがこんなことできるのかと別世界の出来事に思えてしまう。秀才も私のような凡人も、人間として大した違いはないようだ。そんな凡人は、気持ちいいことを誰にも迷惑をかけずに楽しんでいる。

①     うたた寝

 

②     晴れた日の散歩

 

③     大きな声で笑うこと

 ①  夜十分寝ていてもソファに座ってテレビを観たり、読書をしていると、ついウトウトしてしまう。このウトウトが気持ちよいのである。大リーグで活躍している大谷翔平選手は寝るのが大好きだという。私も寝るのが好きだ。ウトウトの世界はベッドのぐっすりより気持ちよい。

②      天候不順が続いている。冬は寒かった。やっと春になりソメイヨシノが咲き、八重桜も花びらをすっかり散らせた。晴れて陽が射してくると、いたたまれなくなって散歩に出る。山は萌え、道端の雑草も元気よく成長している。川の中の水草も緑濃く生える。とても気持ちいい。妻と友人以外との接触が億劫に思う。半面、動植物自然への同化願望は強まった。天候が悪い日、家の中に一人でいると明日は散歩に出られるかもしれないが、私を喜ばせる。

③      自分でも頭や精神が変になってきたのではないかと思うほど、大きな声で笑う。笑うと気持ちいい。妻は時々、笑う私を「この人大丈夫?」の顏でのぞき込む。大丈夫だよ。嫌なニュースが続くけれど、私はカラ笑いして自分を元気づけている。

 私は小心者のくせに、野心とエエカッコシイに振り回された。やっとその勢いが沈静化した。過去は恥ずかしいことばかり。大声で笑って反省しつつ過去をごまかす。


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