ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

It's a Beautiful day

2009-08-01 | Music
今日から8月です。
関東は梅雨がとっくに明けたにもかかわらず、相変わらずはっきりしないお天気。
九州や中国は大雨と、いったいいつになったら夏らしくなるんでしょうか。

それでも晴れ間の少し見えた今日は、ちょっと部屋の片付けや整理をしました。

久々に引っ張り出してきた旧いレコード、学生時代から聞いて集めたうちの半分を
数年前に処分しましたが、まだ3~400枚が残っています。
もうおそらく聞くことは無いだろうと思っていましたが、今またアナログがブーム
になりつつあるのか、オークションでも結構良い値段で取引されています。
そんなわけで気に入っている物だけは残しておこうと考え直しました。
片っ端から広げてはライナーを読み返したり、歌詞をたどっているとあっという間に
時間が経ってしまって、片付けになりません…。

せっかくなのでこの季節、“うっとうしさ”を忘れさせる、ちょっと懐かしいものを
何枚かアップしてみました。

夏とくればサーフミュージック!
と言ってもジャック・ジョンソンでもトリスタン・プリティーマンやコルビー・キャレイ
(CoCoは名作!)でもありません。
70年代後半の“ポパイ世代”には懐かしいサーフ・ロックです。


まずはハワイの2大巨頭、カラパナとセシリオ&カポノから。
サーフィン映画“Many Classic Moments”のテーマ曲でお馴染みのグループ、カラパナ。
メンバーチェンジをくり返し現在も活動中です。映画のサントラLPと3rdアルバムです。

ムサい(?)ルックスとは裏腹に美しいハーモニーとアコースティックサウンドで
人気だった男性デュオがセシリオ&カポノ。
なんとつい先日まで日本公演をやっていたそうな!(全く知りませんでした)
どちらもそれまでのビーチボーイズなどのサーフミュージックとは全く異なり、POP'sに
ハワイの民族音楽やフュージョンなども加味した多才な音楽性と爽やかなサウンドで
人気を得ました。


一方サンフランシスコから登場したのがパブロ・クルーズ。
ウエストコーストのバンドらしく明るく軽快で、ファンキーな味付けのサウンド。
ピアノやドライブの効いたギターのフレーズも印象的で、このバンドは特にお気に入り
でした。次第にロック色を強めていきましたが、お勧めはジャケットデザインからして
“夏そのまんま”な2ndと3rdアルバムですね。

最後はサーフロックではないものの、この季節外せない2枚。


まずは80年代ガールズバンドの代表、Go-Go's。
この82年の2ndアルバム“Vacation”で大ヒットのテーマ曲とともに一躍有名になりました。
リーダーのベリンダ・カーライルは後にソロとしても活躍。
全米No1ヒットとなった1枚目に比べて、ちょっと物足りなさを覚えるのですが
はじけまくったサウンドは相変わらず楽しめます。

もうひとつは今更言うまでもない伝説の名グループ、It's a Beautiful day。
1970年発売のデビューアルバムです。
当時はサイケデリック・サウンドなどと呼ばれました。
夏というにはちょっと冷たさを感じるような幻想的な音ですが、リーダーのデヴィッド
ラフレイムのヴァイオリンと女性ヴォーカルのパティー・サントスの声は時に幻を見て
いるような不思議な気分にさせます。
余談ですがパティー・サントスは後にパブロクルーズに加入するベーシストのバド
コックレルとアルバムを制作、その中であのジャコ・パストリアスが“ギター”を弾いて
いたのも話題でした。

そして一度見ただけで忘れられないこのカバーアート。
イラストレーションはジャケット裏に記述がありますが、Globe Propagandaという
アーチスト集団の作品らしいですね。
これは有名なマックスフィールド・パリッシュの作品にエクスタシーというのがありますが
それに構図が似ていて、どうも影響を受けように思われます。

CDでも近年は紙ジャケットがありますが、見たときのインパクトは残念ながらLP盤とは
比べものになりません。イラストとグループの名前、そして音楽が見事に調和した作品と
してロック史に残る作品です。

どれもCDで発売されていると思いますので、興味のある方は是非耳を傾けてみてください。

You tubeにこのバンドのステージも。
ラフレイムのバイオリン、ギター、そしてサントスのパワフルなヴォーカルが絡み合う
素晴らしいインタープレイが見られます。良い時代になったものですねえ…。

It's a Beautiful Day - Full Concert - 07/07/70 - Tanglewood (OFFICIAL) - YouTube