ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

JAPAN JAM 1979

2013-07-06 | Music
芸能人とか音楽関係ははっきり言って疎いのですが、最近フォルクスワーゲン・ゴルフのCMに
サザンオールスターズが起用されて話題になっていますね。
なんでもデビュー35周年とかで8年ぶりに全国ツアーを開催するとか。
すべて野外で神奈川、兵庫、愛知、宮城と5箇所を廻るツアー、ファンにとっては待望の
この夏一番のビッグイベントになることでしょう。

35周年ということで1978年のデビュー。
この翌年に彼らのライブを見た話です。

79年夏、湘南江の島ヨットハーバーで開かれた野外フェスティバル“JAPAN JAM”
※今年の春に開かれた同名のイベントは全く関係ありません。

8月の4日、5日と2日間が江ノ島、7日は京都伏見桃山城特設会場。
丁度関西から上京中の友人ら3人と出かけたのですが、小田急江ノ島の駅を出ると強烈な日差し。
4日か5日かどっちか忘れたけれど絶好?のライブ日和です。

メインアクトのBeach Boys 、あのカナダの美人姉妹Heart、Firefall、TKOといった
海外からのバンドとともに、前座でサザン・オールスターズも登場。
たしか横須賀に空母が寄航していたとかで、ここや厚木から米軍のファンが大勢押し寄せて
ステージ前を独占していました。
サザンも“勝手にシンドバッド”と“いとしのエリー”とすでにビッグヒットを放っていたので
ファンのお姉ちゃんたちも一杯。

簡単にロープで仕切られただけの会場の右より真ん中あたりに陣取って開演を待ちました。
そしてカンカン照りの下、デビューしたてのアメリカのハードロックバンド“TKO”が登場。
洋楽ファンの私も全く聞いたことがないバンドで、残念ながら演奏もなにも全く印象に残っていません(笑)
その後、名前を聞いた記憶も無いのですぐ消えちゃったのかな。



午後一番で登場したサザンオールスターズ。
待ってましたとばかりに前に押し寄せた日本人の女性ファンに圧倒されて
それまでステージ前を占拠していた米兵たちが次第に後ろに下がってきた…(笑)
メンバーはハッピ姿で、そのうち蛇踊りまで登場してなかなかの盛り上がり。
あまり興味のなかった私は遠目で眺めていただけなんですが…。

Firefallはウェストコーストのバンドで第2のイーグルスと言われてました。
元フライング・ブリトゥー・ブラザースのリック・ロバーツ、あの元スピリット!
そしてジョ・ジョ・ガンにいたマーク・アンデスをひと目見られて良かったんだけど
ステージはいまひとつ乗り切れていない印象だったな。



続いて登場したHeart。個人的には一番見たかったバンド。
大音響のなか飛び出してきたアンとナンシー・ウィルソン姉妹のカッコ良いこと!
日本での初ライブでしたが、“Magic man”や“Barracuda ”、“Crazy On You”などのヒット曲はもちろん
Zepの“ Rock And Roll”も演奏して会場は大盛り上がりでした。
この時のハートの演奏は高音質のライブアルバムとしてCDが発売されています。



6時近く、トリのBeach Boysが登場。
それまでビールを飲んで大騒ぎし、噂では“草”も回していたらしい(笑)外人ファン達も
メンバーが登場するや行儀良く?大ノリで盛り上がり。
お馴染みのヒット曲をラストの“Fun Fun Fun”まで20数曲演奏してくれました。

このあとの京都公演はHeartの演奏途中から雷雨になり、ステージのテント屋根が
雨水の重みで崩れ落ち、Beach Boysの演奏は中止に。

翌年Japan Jamは江ノ島の住民の苦情のため、横浜スタジアムに場所を移して開かれました。
チープトリック、アトランタ・リズムセクション、スペクトラム、カラパナ、そしてもちろんサザンも。
この年はカラパナはともかくチープは嫌いだったので(笑)見に行きませんでしたが…。



画像は当時駅のホームなどでよく見かけた、ナショナルRamzaスピーカーのポスターです。
あとで知った事なのですが、このコンサートでデビューしたという巨大なこのスピーカー群は
良く覚えています。

vol.1 | 30th Anniversary | RAMSA | 音響システム | Panasonic

今年ロックの殿堂入りを果たしたHeart。
アンとナンシーの姉妹も最近の画像を見ると良いおばさん。
まあアン・ウィルソンは私より年上なんだから当然か…(笑)

今月は恒例のフジロックフェスティバルも開かれます。
メンバー一覧を見ていたらタワー・オブ・パワーなんて懐かしい名前も発見。
近年の猛暑では夏の野外ライブはちょっと考えてしまいますが、またいつか見に行ってみたい気もしますね。