ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

ジャン・ピエール・ベルトワーズ

2009-10-27 |  MATRA MS11 1/12 : IMAI/Bandai
昨日載せられなかった画像を追加しました。

どちらも小改造してはいますが、並べてみるとメーカーの個性が良く判りますね。



ジャン・ピエール・ベルトワーズは今年72歳。
ルネ・ボネのスポーツカーでレースを始め、64年のランス12時間の大クラッシュで
足と腕に大きなハンデを負ってしまいますが、65年にはフランスF3チャンピオン獲得。
以後マトラと深い繋がりでスポーツカーレースでも活躍しました。

71年のマニュファクチャラーズ選手権の開幕戦、ブエノスアイレス1000kmでの
イグナチオ・ギュンティの事故死のきっかけを作ってしまったことは、彼にとって本当に
不幸な出来事でした。

YouTube - ACIDENTE FATAL DE IGNACIO GIUNTI

余談ですが82年ルマンの観戦ツアーで一緒になった“ポルシェの神様”と
言われたある方が、ホテルで酒を酌み交わしながら当時話してくれました。
たまたま仕事でヨーロッパに行っていて、事故の後のイタリアGPをモンツァに
見に行ったそうです。
そこでギュンティの仇、とばかりに観客らからボコボコにされているベルトワーズを
見たそうです。側にいたポリスも誰一人止める訳でなく笑って見ていただけだった…と。

そんな不運を吹き飛ばすように、72年大雨のモナコでマルボロBRMで独走し
初勝利に導いたあとは成績も下降して翌年引退。
彼にとっては68~70年あたりがF1で最も輝いていた時期でした。

マトラ・エンスーのミゾロギさんがレトロモビルでスケッチをしていて
ベルトワーズにサインをもらったそうです。
ここに紹介させていただきますね。(ミゾロギさん、ありがとうございます!)

鮮やかなフレンチブルーのマトラのレースカーとベルトワーズ。
私にとっても特別なヒストリーの一つです。