ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

HONKER & LOTUS30

2011-04-01 | ミニカーとスロットカー
今日から4月ですね~。
3月はドタバタしてホントに散々なうちに終わってしまいました。
いまだ原発の不安は消えず、どうなっていくことやら。

さて今日から通常営業に戻ります。
といってもいつも更新がトロいので、あまり関係ないかもしれません…。

いきなりオヤジアイテムの1/43ミニカーを2つご紹介です。
マニアックなラインナップを矢継ぎ早にリリースしてくれるSPARK MODEL。
新作の2台を入手しました。

なんとロータス30とホンカー2です。

60年代初め、フォードやシボレーのストックエンジンを積んだスポーツカーレースが
非常に人気で、ローラGTなどに対抗してチャップマンが作り上げたロータス30は
エランのX型バックボーンフレームを流用しフォードV8を積んだマシンです。
設計段階からフレームの剛性不足が言われ、ここを直せばあっちがトラブルという
いたちごっこが延々続き、名手クラークの腕をもってもまともに走らせるのが困難なクルマでした。
後継のロータス40とともに、あまりに有名なのに成績はメタメタという迷車中の迷車です。





このモデルは64年のグッドウッドのツーリスト・トロフィー出場車です。
プロポーションはなかなか良いのですが、フロントのタイヤはちょっと小さい気がしますね。
ロータス30はシリーズ1と2があって、エンジン周りの整備性を良くするために改良され、
マフラーが40のように上に出ているのがシリーズ2らしいですが、詳しい事は判りません。

ホンカーのほうは知る人ぞ知る、これも失敗作のCAN-AMマシンですが、結構人気があります。
67年シーズンのためにフォードのレン・ベイリーが手がけたこのマシン、彼が手がけた
フォードP68と同じデザインコンセプトなのが良く判るスタイルです。
これに彼がジョン・ワイヤーの依頼でGT40を改造した、あのミラージュM1の
ルーフを乗せるとそのまんまP68になります!





メタリックパープルという色のせいもあってか、妙に大柄でボテッとした印象ですが
流れるようなラインはP68と共通ですね。
マリオ・アンドレッティーは自分が乗った多くのマシンの中でサイテーな1台!、と
こき下ろしたそうですが、そんなマシンでも今こうしてモデルカーになるんですから
良い時代になったということでしょうか。
実際、このマシンのモデルを心待ちにしていたCAN-AMマニアは沢山いると思います。
ちなみにノーズのポールニューマンのロゴは、彼が個人スポンサーとして付いたことに
よるものです。
この時代に個人スポンサーです、良い時代でしたねえ。

どちらもエンジンのファンネルやコクピットのリアリティーなど、非常に良くできたモデルで
さすがスパーク、といった感じの完成度です。
すでにAVSシャドウのプレゼンテーション仕様やダン・ガーニーのマクリーグルなども
発売になっていますが、ひょっとしたらそのうち鮒子田氏が乗った芝刈り機エンジンの
マックスイット・スペシャルや、マクラーレンF1みたいに全面クロームのウェブスター
スペシャル(これが大好き!)なんか出てくるのではと、密かに楽しみにしているのですが…。

McLAREN M6B sunoco 1968

2011-01-29 | ミニカーとスロットカー
久々、9ヶ月ぶりのミニカーネタです。
SPARKの1/43、マクラーレンM6B 1968  SUNOCO

CAN-AMマシンの中でもシャパラルやオレンジ色のワークス・マクラーレンと並んで
最も有名な1台がこのロジャー・ペンスキーチームのマクラーレンM6Bシボレーです。
名手マーク・ダナヒューのドライブで68年シリーズを盛り上げたマシンでした。
67年のチャンピオンのワークス・マクラーレンM6Aをプライベーター向けに供給した
レプリカがこのM6Bですが、このダナヒューのクルマは前年のワークスM6Aそのものの
改造車です。

68年の日本CAN-AMでは最後までフォードエンジンのピーター・レブソンと
トップ争いを繰り広げ、ラスト10周で予想外のガス欠でピットイン。
ピットアウトしたとたん漏れたガスに火がついてリタイヤとなってしまいました。
ダナヒューをめちゃくちゃ応援していた私は本当にガッカリしたものです。

ルマンのフォードMK2のテストで亡くなったウォルト・ハンスゲンの愛弟子として活躍。
73年はあの化け物1000馬力オーバー!のポルシェ917/30でCAN-AMチャンピオン。
のちにペンスキーでF1に参戦し75年のオーストリアGPのウォーミングアップラップ中
旧コースのヘラリヒト・ベンドでコースアウトし、運悪く倒れてきたキャッチフェンスの
ポールが当たって亡くなりました。

いまでは当たり前ですが、60~70年代にはほとんど重要視されていなかったマシンの
セットアップとかも、彼はテストコースで自ら煮詰めていく作業を、当時真っ先にやっていた
インテリドライバーだったとのこと。
彼についてはこんな本が発売になっています。

Amazon.co.jp: The Unfair Advantage (Driving): Mark Donohue, Paul Van Valkenburgh: 洋書



さて、ダナヒューといえば真っ先に頭に浮かぶこのマシン、スパークのデフォルメは
なかなかいい線いっていますが、特徴的なこのピンストライプがちょっと太めなのが残念。
ちなみにこのピンスト、よく見ると実車はレースごとに位置がみんな違っていますが
メカが貼っていたんでしょうか?
またボディーカラーは濃紺ですが実際当時見た人によると絶対メタリックブルーだ!とのこと。
ネットにある画像には、かなり明るいヴィヴィッドなブルーのものがありますが
あれは当時の色ではないとのことでした。

色といいピンストのセンスといい、アーモンド型のエア・インダクションボックスも、
美しさと獰猛さが見事なまとまりを見せていて、本当に名車だと思います。
M8Aの次に制作予定のバンダイのM6Bはこれにするつもりでいます。

SPARKは実にマニアックな車種やレアなバージョンを次々出してくるメーカーですが
どれも数が限られていて売り切れたら終わりというものばかりで、マニアにとっては買い逃すと
入手困難なのが辛いところ。
CAN-AM、USRRCシリーズもAVSシャドウのプレゼンテーション仕様やガーニーのマクリーグル
はてはスカラブMK1!などが発売になりましたが、引き続きホンカー2やロータス30なども
予定されています。興味のある方はいまから要チェックですね。


★タミヤ スロットボディー、一般限定発売!

2010-12-20 | ミニカーとスロットカー
先の静岡で限定発売になった、あのスロットボディー3種類。

なんと1月に一般に限定発売になったとの知らせ。
青山のタケッチさんが教えてくれました。
タケッチさん、ありがとうございます!
早速タミヤのホームページをチェックしたら、新春限定発売商品のなかにありましたよ。

お値段1つ1890円といささか○ッタクリ価格(笑)ですが、さきの発売で買えなかった
全国ン万人のスロット&60’オヤジから、タミヤに苦情殺到したんでしょうか?
それはともかく良かった良かった。

先日の発売の後、ヤフオクでは10倍の値も付いたキングコブラ。
タミヤは市場のこうゆう所をちゃんと見て欲しいですね。
さあ今からみなさん予約しておきましょう。





タミヤ 1/32 ロータス30 

2010-10-24 | ミニカーとスロットカー
今日はフジSWでネコ・ヒス、宇都宮でジャパンカップ・サイクルロードレース。
結局どちらも行けないはめになって凹んでいますが
納期は待ってくれないので仕方なくお仕事です…。

といいながらこうしてブログネタを書いているのですが
別モニタで韓国GPのライブ放送を見ているんですが
思った通り雨になってなかなか凄いことになっていますね(笑)・
こっちのほうが面白そうで、タブレットペン持った手がつい止まってしまいます。



雨で10分スタートディレイ。
セーフティーカー先導でスタートして3周で赤旗中断ですか。
ドライバーはみんなクルマから降りているようだし
これで終わったらどうなるんでしょうね…。

なんとか開催できたものの、周りは工事現場、ホコリだらけでヘビは横切るし(笑)
ひさびさに生放送が見たいと思ったレースですが、地上波の放送は真夜中明日の2時。
フジもやる気ないですねえ、もったいない。



さて今日の1台。
昔の田宮のスロットカー、1/32ロータス30です。
以前オクで手に入れたものをちゃんと組み立ててみました。
イエローのストライプがちょっと太すぎですね。
ナンバーやエンブレム、見えにくいですがサイドの
イアン・ウォーカー、チームロータスの文字などは自作デカールです。



ウインドシールドは塩ビを絞って作りました。
各所に虫ピンを埋めてクリアコート。
なかなか良い感じで出来たと思いますが、これ売っちゃいましたんで
手元にはありません。

またチビコロレーサーでも使って作りたい1台です。


CMC 1/18 FERRARI Dino156“Sharknose”

2010-05-05 | ミニカーとスロットカー
今日の1台。
私の最も好きな5本の指に入るF1マシンの1台、今更説明の必要もありませんが
1961年のワールドチャンピオンカーです。

ドイツCMCの1/18ダイキャストミニカーです。
発売当時は話題になりましたが、昨年エグゾトから同じスケール1/18と
何と1/10の強烈な作り込みの156が登場しました。
すっかり話題をさらわれてしまったところに突然!値段も内容も真っ向勝負の
1/12をリリース。

世界限定500台、お値段30万円というその内容はニュルンベルグ・トイショーの
発売前の画像でも凄さが判る内容で、あのアリステア・ブルックマンも真っ青な
CMCの意地を見る製品となっています。
勿論カウルはダイキャストではなく薄い真鍮板をプレスていて、ドライブシャフト~
デフ~クラッチ板と駆動系が可動する!という凝りようでお値段にふさわしい出来。



まあこんなものはとても買えませんが、1/18でも充分素晴らしいディテールで
マニア心をくすぐります。
同じシリーズのアウトウニオンやメルセデスのGPカーと比べると、とっても小さい。
30年代のタイタンはデカかったんだと言うことを改めて感じます。
この3番はフォン・トリップスが61年ドイツGPで2位に入ったマシン。
ワールドチャンピオンのフィル・ヒルは偉大ですが、個人的には誰が何と言おうと
フォン・トリップス伯爵が一番と思っているので(笑)迷わずこの仕様を選びました。




悲劇のモンツァ仕様はノーズにエアスクープが付いたりしますが、このスッキリした
オリジナルのスタイルはやはり良いですね。
前後のカウルを外すと見えるディーノF2用エンジンをアップした120°V6エンジンや
燃料タンク、サスペンションなどのディテールもさすがに見事です。
そしてリヤスタイルを特徴づける長いマフラー。
噂では怒濤のバリエーション展開を見せるライバルのエグゾトは、初期の65°エンジン
仕様も発売予定とか。




F1やスポーツカーなど使用済みのワークスマシンを、“賞味期限”のあるうちに
売っていた当時のフェラーリ。
買ったプライベーターなどが事故で亡くなったりする度、マスコミから叩かれるのを嫌って
F1はすべてマラネロでスクラップにされるようになり、 156も散々な62年シーズンが
終わるとともに同様の運命をたどり1台も残っていません。
歴史に残る名車でありながら実車が無いというのも、このクルマを一際伝説化させている
理由の1つでしょう。
この1/18の156、フトコロに余裕のある方はCMCとエグゾト、両方そろえてみると
それぞれの個性を発見出来てなかなか興味深いかもしれません。
もっと余裕のあるかたは是非デカイのをサイドボードの上にいかがでしょう?



EBBRO TOYOTA-7 : 68 JAPAN GP

2010-04-18 | ミニカーとスロットカー
エブロの新製品 トヨタ7 68日本GP

相変わらず精力的に新製品をリリースし続けるエブロから
待望の3Lトヨタ7が登場しました。

5Lのほうはすでに発売されていますが、3Lのマシンは以前Qモデルから
レジンの完成品が出ていただけですね。
あのモデルはすでに絶版ですが、特に福澤幸雄の2番は一番人気が高かった。
今回一番人気のサチオ仕様を入手しましたが、これは私も一番好きなマシンの一つ。
特にノーズが尖ったこの形は、昔バンダイ1/20を作ったので馴染みが深いし
高校生の頃、あのサチオに憧れた世代としては絶対外せないマシンです。



赤いヘルメットにダークグリーンの7。
日本GPや日本カンナムでは勝てなかったけれど、68年鈴鹿1000kmでは
鮒子田ひろし氏と組んで優勝。
他にも川合、大坪、久木留、細谷、見崎、蟹江…といったトヨタ7を走らせた
多くのサムライ達がいました。
エブロには是非ダイハツP5やベレットR6も出して欲しい!
あ、ケロヨンRSとかマクランサとかのヒストリックマシンも。
木谷さんにお願いしたいですね!





モデルペット ニッサン・セドリック

2009-12-18 | ミニカーとスロットカー
もうすぐクリスマスですね。

ところで一番最初に買ってもらったクリスマスプレゼントって
何だったか覚えていますか?
私の場合はたしか6歳の頃に買ってもらったこのミニカー。
アサヒ玩具のモデルペット、1960年の初代30型ニッサン・セドリックでした。
朝起きて枕元を見ると、お菓子が入った赤い長靴と、このミニカーの箱が
置かれていたのを思い出します。
いまの子供はクリスマスプレゼントって言ったってそんな事やらないんでしょうけどね(笑)。



ニッサン初のモノコックボディーで、特徴的な回り込んだフロント&リヤウインドと
縦目のヘッドライトで、今でも大好きな1台。
このミニカー、今見てもとても良いプロポーションです。
シャープ過ぎず微妙に丸みのあるスタイルで、リヤスタイルはちょっとズングリしているけど
イメージ的にはエブロあたりのよりずっとセドリックらしい形だと私は思っています。
ブログの初回にも書きましたが、この30型セドリックは当時のTVCMや
ヤマダ模型のキットと相まって、私にとっては忘れられないモデルです。



これはジャンクで入手したミニカーをレストアしたものです。
全部塗装を落としてぬりなおし、ウインドもペーパーをかけて完全に
磨きだしました。
子供の頃に買ってもらったのを思い出して、記憶にある同じ色に塗りました。
モデルペットは箱付きの美品など結構高いし、そこまでのコレクターでもないので
お金をかけるより手をかけて、これで充分お気に入りの1台になりました。





MATCHBOX  FORD P68 & PORSCHE 910

2009-11-11 | ミニカーとスロットカー
マッチボックスは50年代にイギリスのレズニー社が作ったミニカーブランドです。
その中のスーパーファースト・シリーズは60年代にマテル社のホットウィールに
対抗して発売された、派手で値段も手頃なシリーズです。
それ以前のディテールを売り物にした伝統路線からいきなり転換したのが災いして
その後レズニー社は倒産してしまいますが、何度か他社に引き継がれてマッチボックスは
現在マテル社のブランドになっています。

マッチボックスと言えばやっぱりレズニー時代!なのですが、それでもこの
スーパーファースト・シリーズの中には“あれ!?”という車種があったりします。

その中の一つが、またまた登場のフォードP68とポルシェ・カレラ10。
どちらも特徴を良くとらえたスタイルと美しいペイントで、なかなか捨てがたい。
パッケージもレズニー時代と比べたら元も子もないんですが、スピード感あふれるイラストで
これはこれでとても良い感じではないかと…。

で、ジャンク扱い500円なり!で落札したP68をちょっと作り直してみたのがこれです。



一応実車にならってアランマン・カラーに仕上げてみました。
車高を落として、チョロQのホイール&タイヤを履かせました。
自作デカールを貼ってミラーも付けて完成!…。
結構リアルでカッコいい感じになりました。横から見るとマッチとは思えません。

でもって、ちょっと考えて専用のボックスも作ってみようと思いたち
まずはボックスアートから!。
B5サイズに68年ブランズハッチ時のイラストを描きました。



イラストレーターで箱の展開図を作り、アランマン・カラーに合わせて
メタリックゴールドのロゴとオリジナルのマークも印刷。
カプリコーン・モデルと命名。
なぜかというと私が山羊座だからというだけです(^_^)b

500円のジャンクも、ここまでやればまるで既成商品(?)…でもないですが
コレクションするだけでなく、こんな楽しみ方もいいですよ。






アルファロメオ 33.2 “ペリスコーピカ”&ジャコモ・ルッソのこと。

2009-10-06 | ミニカーとスロットカー
今日のミニカーはM4の1/43ダイキャストモデル、アルファロメオ33/2 “フレロン”です。
フレロンというのはデビューウインを飾ったヒルクライムの名前です。
ペリスコーピカという呼び名のほうが有名ですね。

“潜望鏡”の名前のとおり、ニョキッとそびえたインダクションポッドが特徴。
このマシンに始まるアルファのティーポ33シリーズは、以後10年ちかく様々なタイプが
登場しスポーツカーレースに活躍しました。
ライバルのカレラ10やディーノに比べて、いまひとつ洗練されていないスタイリングですが
大きくカーブしたウインドといい、アルファらしい個性的なマシンです。



これは67年タルガフロリオ出場車。
ナンニ・ガリ/イグナチオ・ギュンティ組の192番は有名ですが
この200番は“Geki”/ニーノ・トダーロ組のマシンです。
ナンバーがちょっと太すぎるのが気になりますが、なかなか良い感じの
プロポーションで好きなアルファの1台です。



ところでGeki(ジェーキと呼ぶんでしょうか?)というニックネームのこのドライバー。
本名はジャコモ・ルッソといいます。
61年から64年に連続してイタリア国内FJとF3チャンピオンを獲得しました。
そして60年代半ばにはF1イタリアGPにもスポット参戦しています。
64はロブ・ウォーカーのブラバム、そして65、66年はチームロータスから出場し
66年は9位の結果を残しました。

1967年6月18日、南イタリアのナポリに近い古都カゼルタで開かれたイタリアF3レース。

ランスに似た三角形の高速市街地サーキットのレースの第1ヒートはブラバム BT18 のシルビオ・モーザが。ビレル ・フォードのエルネスト・ブランビラ(ビットリオの兄)が第2ヒートで優勝しました。

そして迎えた決勝レースの7周目、線路に沿った見通しの悪いコーナーで周回遅れのアンドレア・サルタリとスイス人ドライバー、ビート・フェールが接触。

どちらも怪我は無かったものの、そこに走って来たフランコ・フォレスティのマシンがオイルに乗ってクラッシュ。

2周後オフシャルもろくにいないので危険を察知したビート・フェールは後続車に知らせようとコースに飛び出したところを、運悪く走ってきた複数のマシンのうちの1台に撥ねられてしまいます。
撥ねたのはルッソのマトラと言われていますが確かではありません。
コントロールを失ったルッソは右側の電力会社の壁にクラッシュして投げ出され、マシンは真っ二つになって炎上。

そのあとから来た数台もクラッシュし、“Tiger”ことロマーノ・ペルドーミも残骸に衝突し、マシンに30分も閉じこめられてしまいました。

何が起こっているのか全く気がつかないままレースは続き、4周後にやっと赤旗が出てレース中断。
警備係が救急車を呼ぶため観客にコインを借りて電話をかけたものの、駆けつけた消防隊は救出するための道具がなかったためお手上げ。
なんだかんだでペルドーミのメカがピットから道具を運んできてやっとこさ救出。

不手際に不手際が重なり、フェール、Geki、ペルドーミと結果3人のドライバーが亡くなる惨事となってしまいました…。





イタリア人ドライバーとして知名度はいまひとつですが、この200番の33とともに“Geki”は忘れられないドライバーの一人です。










1976 LIGIER JS5

2009-09-17 | ミニカーとスロットカー
マトラと並んでフランスの代表的なF1チームがリジェですね。

元F1ドライバーのギ・リジエは60年代にフレンチブルーの
クーパーなどを走らせていましたが、70年代にまずスポーツカーの
JS2を製作しルマンにも出場。
その後76年にF1に進出しました。最初のマシンがこのJS5です。
ちなみに名称のJSはリジェの親友、ジョー・シュレッサーの頭文字から
とったというのはよく知られていますね。
マトラV12エンジンからそびえ立った巨大なエアボックスの形状から
“ティーポット”と呼ばれましたが、その後こういったものは安全性の問題から
レギュレーションで高さを制限されてしまいました。
これはスパークモデル1/43のレジン製ミニカーですが、非常に人気が高くすぐに
完売したようです。



ジタンのロゴと踊り子のマークが実に洒落ていて、JS11と並んでリジェの中では
人気が高いマシンのひとつです。
スパークモデルはビザールと並んで非常にマニアックでレアなモデルを次々発売してる
メーカーですが、中でもフランス製マシンはどれも魅力的なラインナップ。
近年1/43ミニカーがディテールに凝るあまり高価になりすぎ、ほとんど買わなくなった私も
思わずそそられるものが沢山あります。
ただもうちょっと安くなってくれるといいんですが…。

CMC 1/18 メルセデスベンツW125

2009-07-25 | ミニカーとスロットカー
先週のドイツGPではシルバーアロー75周年記念のセレモニーが行われました。
ルイス・ハミルトンやラウダ、デラロサらがメルセデスW25、W125、W196などの
グランプリマシンを走らせたそうですね。
W196は55年のF1チャンピオンカーですが、25や125はそれに遡ること20年のマシン。
旧いレースカーを保存するだけでなく、このような場で走らせるメーカーの姿勢は
やはりきちんと文化の継承をする意味で素晴らしい事だと思います。

ところでドイツのCMCはアメリカのエグゾトと並んで、精密ダイキャストモデルの横綱
です。
中でも自国のメルセデスやアウトウニオンのグランプリカーは代表作。
他にもブガッティー、マセラティー、フェラーリなどの名車が揃っていますが、いずれも
1/18でハンドメイドに等しい精密さと、素材を生かしたディテールの再現が素晴らしい。

これは1937年のメルセデスW125。
雨の名手、ルドルフ・カラツィオラの操縦でニュルブルクリンクのドイツGPに優勝した
マシンです。以前にも書きましたがこの時代のGPカーはもう本当に大好きです。

680以上のパーツ、スプリング仕掛けのフックを付属のピンセットで外すと、8シリンダ
600馬力を絞り出すエンジンが現れます。
近年のエグゾトほど凄まじい作り込みはしていませんが、スケールと精密さのバランスが
的確で見事。
ドディオン・アクスルのリヤサスを制御する太いラジアスロッド、独特なマーブル模様を
再現したステンレスの計器板や布貼りのシートなど、相変わらず惚れ惚れするような美しい
フィニッシュです。
この年はカラツィオラが前年に続きヨーロピアンチャンピオンを獲得。
他にもフォン・ブラウヒッチュ、ヘルマン・ラング、ディック・シーマン、クリスチャン
カウツら錚錚たるメンバーが走らせました。

余談ですがカラツィオラはニュルを一番得意で好きなコースと言っていたそうです。
あそこの有名なカルーセルコーナーは正しくは“Caracciola Karussellと言います。
彼を讃えて付けられた名前ということ、ご存じでした?
もしタイムマシンがあったら真っ先にこの時代を見てみたいですね…。




フェラーリ246SP&500TRC

2009-06-23 | ミニカーとスロットカー
今回のミニカーはドイツGAMAのフェラーリ500TRとソリドの246SPです。
どちらもオークションで入手しました。

GAMAのほうは一見“750MONZA”かと思いましたが、どうも“500TRC”かと思います。
ソリドのほうは有名な62年の“246SP”。
どちらもなかなかスリークでプロポーションもいいですね。
特に246は前に絞り込まれたボディーラインが良い雰囲気で、さすがソリド。
152番はタルガフロリオのウイナーですが、このマーキングはデタラメのようです。
ドライバーの人形はどちらもそっくり、というかほとんど同じ。
ソリドのほうがちょっと手足が長いのですが、これは同一の型なのかちょっと不明です。
両方ともバネでサスペンションが効くようになっています。



近年ルマンは地上波TV放送も無くなって、GT以外のスポーツカーレースは今ひとつな感じ。
どうも2000年以降のあの“AUDI”あたりのオープン2座席のマシンはつまらない。
個人的にレーシングマシンは“色気”がないのはダメです。

いまだに60's~70'sのスポーツカーがレトロマニアのみならず
若いレースファンや模型ファンに人気があるのは、機能美だけでなく
スタイルに色気があるところが絶対大きいのではと思っています。

例えばあのアメリカンなGT40一族でもイタリア、フランス車に無い
マッチョな?色気がムンムンします。
分裂だ何だとF1がゴタゴタしているけれど、もしフェラーリが
スポーツカーレースに戻ってくるなら嬉しいですね。



Solido LOLA T70 Mk3B

2009-06-01 | ミニカーとスロットカー
フランスのSOLIDOのミニカー、SUNOCOカラーのローラT70です。
これは69年のデイトナ24時間のウィナー、マーク・ダナヒュー/チャック・パーソンズ組のマシン。
耐久レースに弱いと言われたT70ですが、これで汚名挽回しましたね。

リヤカウルは開かないものの、前ヒンジのドアはカッチリと閉まります。
ちょっとだけ低めのデフォルメですが、縦目4灯、ホイール幅も広がって
よりシャープになったMk3Bのスタイルを良くとらえています。



ポルシェなど他のソリドモデルに比べて、いまひとつ目立たない製品ですが
メタリックブルーの塗装も美しくGOODモデルだと思います。

GAMA  LOTUS 40 FORD

2009-04-23 | ミニカーとスロットカー
久々のダイキャストミニカーです。
今回は60年代の西ドイツGAMA(ガマ)製の1/43、フォードGT40です。
箱にはそう書いてありますが、どこから見てもロータス40!

まあ今更説明するまでもない60年代の超有名(特に日本では)な
ロータス最後のレーシングスポーツカーですね。
失敗作のロータス30に、さらに10の失敗を付け加えたマシンと言われた
このクルマ、ろくな成績は残していませんが当時スロットカーでは
一番有名だった車種で、タミヤはじめ内外の多くのメーカーから
30/40のモデルが発売になりました。

このガマのモデルも少し長すぎるものの、ペッタンコのプロポーションといい
ロータスの特徴をつかんでいてナイスモデルです。
フロントフードが開きますがなぜか裏の突起がつかえて、きちんと閉まりません。
思いっきりエラー商品ですが、このサイズのミニカーとしてはあまり見ない車種なので
私のお気に入りのひとつです。



スロットカーズ・ヨコハマ

2009-04-13 | ミニカーとスロットカー
昨日は友人と横浜にあるスロットカーズ・ヨコハマに行ってきました。

SLOT CARS JAPAN│スロットカーズ・ジャパン│

ここは国内最大規模を誇るサーキットで、モナコやオーバル、フジ、ラリーコースなど
6種類のいろいろなタイプのサーキットを楽しめます。
1/24や1/87は経験がありますが1/32は初めて走らせました。

モナコはジオラマ仕立てで雰囲気満点ですが、ほとんどスロットルを開けられない
ミッキーマウスサーキットなので、ストレスが溜まりますが(笑)一番大きいフジは
12mの直線もあり実物同様にチャレンジングなコースです。
リズミカルなコントロールが重要で、非常に面白い!

海外には自宅にドでかいコースを造って、タルガフロリオなどの凄いジオラマにして
楽しむ人たちが沢山いますが、こーゆーのを見ると自宅に一つ欲しくなります。

改めて見ると、今のスロットカーは本当に良く出来ていて、マニアはセッティングも細かく調整できるし
初心者はそれなりにちゃんと走らせることも可能で裾野は広く奧は深い。
おまけにミニチュカーとしても鑑賞に充分堪えられるクオリティーです。
1/43のミニカーと比べても大差ない価格で、1/32。しかも走らせられるとなれば
コレクションしてみたくなりますね。

旧いスロットカーはいくつか集めましたが、最新のモデルも欲しくなります。
キットや完成品なども充実していて、もちろんレンタカーもあります。
銀座の博品館にもコースがありますので是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
そんなわけで久しぶりに走らせてみて、またちょっと始めてみたくなりました…。