備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

だって、讃岐だもの

2013-05-15 19:38:51 | 料理・食材


四国は坂出でのグループ展も終了。
電車で瀬戸大橋を初めて渡りました。意外と近いのね。家から1時間ちょいで着きます。
そして、うどん県に行ったからには讃岐うどんは外せません。
期間中に3軒で合計4杯頂きました。行ったお店はセルフ式のところばかりです。そういう店が美味しそうに思えるし……。ね。

印象に残ったのは、天麩羅、おでん、釜玉です。


さて、セルフ式うどん屋さんのトッピングと言えば天麩羅が代表格。同じ粉もんですから。
利益率を思えば天麩羅を食べてあげないと申し訳ないぐらいにうどん本体が安いので、俄然、天麩羅をチョイスします。

で、時期的なものか搬入日(3月末)にはマテ貝がありました。迷わずにチョイス。
美味しゅう御座いましたが、一杯やりたい衝動を抑えるという苦行付きでありました。
あと、有名どころではトリ天(鶏の天麩羅)も無視できませんが、概してどの店もデカ過ぎる。胸一枚とかモモ一枚とかのサイズ。
「夏に向けて体型を絞ろうかしら」という気分とは相容れないのでパス。他では掻揚げを頂きました。


あと、何処に行っても『おでん』があります。
黒々としたスープに沈んでいる串付きの物体を引き上げて自己申告。単価で言えば100円前後。
珍しいネタは無かったけれど、大きなカマボコのビジュアルはシズル感大。
板付き1本を対角で半分にしたカマボコが出汁を吸ってやや膨張しつつ、たゆたう様子には思わず手が伸びました。
頂きましたが、これも一杯いるでしょ状態。また苦行。

「おでんには味噌を掛けて、芥子を掛けて」というのがデフォルトのようです。
そのまんまでは関西人でも「味薄っ!」となります。色の割りには薄味。

「讃岐おでんには味噌」 これ大事です。


3軒行ったうち、お昼を外れて行ったうどん屋さんが抜群でした。13:00過ぎに到着。
丁度、湯掻き立てのタイミングに遭遇。期待値MAX。

2玉用のドンブリを持って行列していると、洗い場のオバサマが「釜玉が美味しいから両方1玉づつ食べ」とGJなアドバイス。
すぐに1玉用のドンブリを両手にひとつづつ持って再び行列へ。
「釜玉と熱いのん」とオーダーすると、釜玉用には若干アルデンテな仕上がりの麺を投入して呉れた。
こだわりですな。180円のこだわり。だって、讃岐だもの。

折角、オネエサンのこだわりなので、間違えないように生卵を入れて……醤油を掛けまわしてムハムハ、ズズズッと啜る。


 ( ̄□ ̄;)!! →  \(‘jjj’) /


ひと口で、これまでの人生に於ける『ベスト釜玉賞』を授与。値段じゃないよ美味しさは。
写真を撮ってあとは無心に頂く。「これだけで3玉いけるな」というクオリティーでした。


時々、妙なメニューもありましたが、あれは普段から食べ続けている地元民に対するサービスなんでしょう。
『ちゃんぽん』とか、ちょっと想像がしにくかったなぁ。
観光客はノーマルなところから攻めたほうが満足度は高そうです。


あっ、観光じゃなくて仕事しに行ったんですけどね。(←ここも大事)


まずは感想まで。




2010年の感想は、うどんの立ち位置(金比羅)
2012年の感想は、うどん県へ(高松)