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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

備前焼まつりのご案内

2009-10-09 08:38:33 | 陶芸

ここ最近、お問い合わせが多くなってきました。備前焼まつりなんですねぇ。
2009年の『備前焼まつり』は、10/17(土)・18(日)です。
伊部駅周辺・伊部一体が会場となります。

さてさて、小生、今年も出店しています。 例年通り『安達酒店』前です。
今年から酒屋さんの看板がなくなっていますが、目印にオレンジ色の幟(のぼり)を出しています。

おおよその場所は、伊部の旧道の東側です。
(駅から突き当たって右)(天津神社から見て西)という中間の場所です。
近日中に、周辺ご案内図を掲載します。


とりあえず、イベント情報。

■ 第27回 備前焼まつり 
2009年の備前焼まつりのご案内
10/17(土)・18(日)
●会場 伊部駅周辺・伊部
●会期
10月16日(金)
前夜祭  19:00~ 天津神社・履掛天神宮出発
かべりだいまつ 伊部地内
10月17日(土)  
備前焼まつり開会式 9:00~ 伝統産業会館前
備前焼小町委嘱式 10:00~ 伝統産業会館前特設ステージ
ろくろ踊り 10:30~ 伝統産業会館前特設ステージ
お夏踊り 10:50~ 伝統産業会館前特設ステージ
歌謡ショー 11:20~ 伝統産業会館前特設ステージ
10月18日(日)
備前焼小町撮影会 9:30~ 伊部駅周辺
地域安全推進大会
県警音楽隊マーチング
10:30~ 伊部駅出発
両日共通
10月17日(土)
18日(日)
おたのしみ抽選会  9:00~18:00
17:00迄(日曜日)
伊部駅前通り
福袋の販売 9:30~ 伝統産業会館前
茶席(一服500円 10:00~16:00  天津神社境内
ろくろチャレンジ  10:00~
(受付15:30迄)
伝統産業会館3階
ろくろ実演  11:00~
13:00~
15:00~
第4特設会場
『野の花と器』展 9:30~17:00
16:00迄(日曜日)
リフレセンターびぜん
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台風一過

2009-10-08 08:33:45 | Weblog
昨日の昼頃には「直撃コースか?」と緊張したけれど、やや南側を通り備前上陸は免れた。

2年前の初窯窯出し前夜の直撃台風にはかなりビビったけれど、それよりかは雨も風も少なかった。不幸にして被害のあった所もあるので、書くのはここまで。
まだ、日本縦断中なので該当地域の無事を祈るばかり。


台風直後に一気にキノコが伸び出した。
地面や朽木から…大きいのも小さいのも。知らないのも多数ある。『狐の茶袋』は既にお馴染み。
番犬福助も不思議そうに見ている。食べる気配はないけれど要注意だな。

この調子なら、裏山ではマツタケも出てくるに違いない。次の雨の後ぐらいがベストかも。


気候変動のひとつに、太平洋の海水温上昇が言われているけれど、これは直接、台風の大型化を意味する。供給エネルギーの大きい台風が、最大勢力のまま上陸するようになるかと思うと怖いなぁ。「南の美しい島が沈みます」という映像を見るよりも、はっきりと環境負荷について実感が増す。
都会で暮らしていると行政的に排水されたり処理されているので、一人の人間としては感じにくい事ではあるけれど。
暴風豪雨の山を直接体験すると、まさに自然を実感する。拙宅の立地は特に。あっ、家もか…。(屋根がガルバリウム鋼板なので、雨音がウルサイ。)



周辺の農家の方々も稲が倒れなかった事に、ホッとしている感じ。長雨と冷夏での不作に加えて、稲刈り直前の台風はかなりストレスだっただろう。
食料自給率の低い国なので、作況指数的にも心配。
この危機感については、何が最も実感を促すのだろうか…。過去では『輸入長粒米』の味だったのだろうか?

(でもアレって個人的に結構好きだったなぁ。まわりの人から積極的に沢山頂いたし。今では懐かしい。)


すっかり小麦粉輸出大国にのっとられた日本の食卓を見直す必要が来ているハズ。
拙宅の子供達が喜ぶメニューは、まさにそのシステム上にあるけれど、なんと脆弱なものか。


台風は、一抹の『不安』を残して去っていった。

あと、マツタケも。 (^。^ゞ


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嵐の前の静けさ

2009-10-06 23:50:04 | Weblog
嵐の前の静けさというものだろうか。今日は風も無く薄曇の天気だった。
台風情報は相変わらず、直撃コースのような事を言っている。

気象情報がなかった時代に、『曇りのち台風』と天候が急変したなら、さぞかし怖かっただろう。いきなりだもんなぁ。突然来る天災は怖い。『地震雷火事オヤジ』だ。このオヤジは台風の事で大山風(おおやまじ)の意。

もっとも近頃は、いきなりキレ易いオヤジが増えて困ったものではあるらしいが…。


拙宅にユズを植えている。ここに引っ越してきた年に植えたもの。確か3年苗を買ってきたので、かれこれ12年ぐらいかな。
「ユズの大馬鹿18年」とは言うものの、12年目にして豊作。摘果していないので枝がしなるほど実がついている。

時間があれば『柚子胡椒』を作っても良かったけれど、スケジュールが合わずお生憎さま。唐辛子も植えていたのになぁ…。自然相手では致し方ない。こちらの都合には合わせてくれない。


夕方にこの柚子の実を一個ちぎってザクザクッと切って、ジンやウォッカのロックに放り込むと爽やかな香りがして結構いい感じの晩酌になる。ライムやレモンの代わり。
完全無農薬の庭木なので『安心、安全、無料、手間なし』が素晴らしい。
欲張って沢山入れすぎると途端にエグくなるのが教訓的。
『タダのものでもホドホドに』と。


さてさて、台風で実が落ちなければ良いけれど…。
お鍋シーズンがこれから控えているのだから。
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もう好きにしてくれ~!

2009-10-05 16:38:24 | Weblog
台風接近中。
アレコレと濡らしたくないものにシートを掛けたり、溝掃除をしたり…と点検。
チビ窯にも直接シートを掛けておく。一部、割木などにもシートで囲う。

過去に被害が大きかった台風中での窯焚き経験があるけれど、「ホンマに洒落にならん」というのが実際。
火は窯に入らず手前に吹いてくるし、温度は上がらないし、割り木が濡れるなどかなりの苦行になる。ある時点で「もう好きにしてくれ~!」と開き直ってしまう他ない。
設備のしっかりとした窯場なら少しは安心感があるけれど、そうでないところでは、怖い。

小生の窯は、その点、かなりまずいと思う。
屋根に樋がない。窯の後ろは崖。側溝に問題あり。使う割木の一部は外。外はシートが吊ってあるだけ。

あぁ、考えるだけでもヤダヤダ。



さて、話しかわって……。

昨日は満月もさながら、『ドゥダメルのロサンジェルス・フィル音楽監督就任記念コンサート』のネット中継があった。
ドゥダメルについての過去記事はこちらとかこちら


生中継は見逃したけれど、後で「Follow @LAPhil on Twitter」つまり、「ロサンジェルス・フィルからのフォローです」という事になり、24時間限定で無料公開されてます。このサイトで見られますが、現地時間AM10:00まで。日本時間ではAM2:00ぐらい。今晩なら間に合います。動画ながら意外と軽いサイトなのでオススメ。


オープニングにレッチリ (Red Hot Chili Peppers)やハービー・ハンコックなどが演っていたらしい。(未見)
ジョン・ウィリアムスもスピーチしたとか。(未見)
それだけでも、お祭り!


ドゥダメルが演ったのは『YOLA EXPO Center Youth Orchestra(LAphilのユースオケ)(未見)』『ベートーベン交響曲第9番(LAphil)』。

『第9』は楽章が終わる毎に拍手が入るほどの興奮状態。この辺りはアメリカ気質か。
特に3楽章から4楽章に続けて入るタイミングで(アタッカーなんだけど)拍手されて、さすがにドゥダメルも苦笑いしてるのがお茶目だった。

テンポの振幅は比較的抑えていたけれど、3楽章のクリアな弦の響きと木管が良かった。終楽章の『フーガ』の入りでの静謐さが印象的。あとは、そこからラストまで一気に一筆書きのようなダイナミックな掴み方が、今までの弾けたドゥダメルと違って感動。今までユースオケ相手が多かったけれど、これからが楽しみ。
ただ、カメラのフィックスが多いので、Tp、Trbの方は残念。

そして『第9』の後にアンコール。
「アンコール?」と思っているとドゥダメルのスピーチがあって、最後に「エンジョイ!」
『のだめ』の千秋クンか?「さぁ、楽しい音楽の時間です」バリ。

アンコールは終楽章の途中から。「何故かカメラが引きになったなぁ」と思ったら、曲にあわせて打ち上げ花火!

唖然というか、逆に「もう好きにしてくれ~!」という感覚。最後になると、いつものドゥダメルの高揚感が伝わってきて、もう嬉しくなってしまう。

で、疾走感ある『歓喜』がラストまで。
花火もクライマックスを迎えて、最後はPC前で「ブラボー」とやっちまいました。

やっぱり、陽気で、楽天的で、ポジティブなドゥダメルらしさ満載で素直に楽しめました。生で見られるLA市民いいなぁ…。

演奏もさながら別の部分で感動したのは、オケもコーラスもあらゆる人種、老若男女がみられた事。アジア系も学生さんも、ラテン系もおばあちゃんも…。
字幕は英語とスペイン語。『第9』の持つメッセージが、深まっている光景だった。
ロサンジェルスの満月の下で、全人類の『歓喜』が高らかに謳われる!


更にこれをネットで世界中から見られる(本番は生中継)なんて、すごい感動!
地球上であらゆる人々が繋がっている、繋がれる時代なんだなぁ。

是非オススメ!
こちらへどうぞ。サイト
今晩なら間に合います。


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雨過天青、花粉飛処

2009-10-04 08:49:21 | Weblog
このところ、晴れと雨の繰り返し。冬野菜たちの芽がしっかりと伸びるには良い時期。

今、花の咲いている植物は、晴れ間になると「ここぞ」とばかりに花を開く。
そして風に飛ばされるのが花粉。


クシャミが止まらない……。花粉症だ。

備前に来た頃に、「花粉症らしい」と自分で気がついた時期があった。秋になるとどうもボーとして、クシャミがでる。
それ以前にも毎年、秋には風邪のような症状があって、時節の変わり目なので「風邪ひいた~」と思い込んでいたけれど、「これは違うな」と。

その後、特に何かをする訳でもなく、そのまま放置。(←病院嫌い)、
かなり後に、血液検査の機会があったので、ついでにアレルゲンを調べてもらうと、反応が出た。


原因は、自分の見立てでは、備前に来てから症状が酷くなったので、急に曝される花粉量が増えた可能性のある『稲』に違いないと踏んでいた。

しかし、血液検査の結果は『ヨモギ』でした。
あんなに草餅・よもぎパンLOVEなのに……。別に食べてもアレルギーは出ないので問題ないけれど、ちょっと裏切られた気分だった。花粉だけ……。


折角の『雨過天青雲破処』の秋晴れながら、この時期は外出恐怖症になる。


仕事場を閉めきって、じ~~~っと、お仕事、お仕事。

コメント (2)
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全てはビールのために!

2009-10-02 17:52:11 | Weblog
拙宅から備前方面に出るときは二つのルートがある。拙宅と備前の間には、熊山山系の山塊があり、それを迂回する為。東回りか、西回りかというルート。

さて、西回りルートは吉井川と平行して走ることになる。
その途中アチコチに用水の取水口がチラホラと見える。古い物では江戸時代に遡るものもある。


現代に作られた取水口のひとつに、ビール工場のものがある。
テロ警戒と書かれた重厚な看板や南京錠がかかった入り口などが見える。

某カヌーイストに「水の上で水に渇く」とまで酷評されたことのある吉井川であるけれど、最新技術で濾過しているのだろう。

日本酒の場合、多くの造り酒屋さんは井戸を持っていて、地下水を汲み上げたりしている。その為、その井戸が重要。知り合いの造り酒屋さんで、近くの河川改修に伴って井戸水が出なくなり廃業した所もある。
工業的に濾過することも出来るのだろうけれど、風土気候に応じた昔ながらの『何か』がなくなるらしい。軟水、硬水というだけでなく、そういうものとか。

釉薬でも天然木灰と、成分を似せた合成灰では明らかに表情が違うので、なんとなく理解できる。
焼き締め陶では、粘土がそういう存在になるのだろう。
時々、窯業地名のついた『○○土』という合成粘土を見かけるけれど、どうなのだろうか。
使ったことがないので、よく判らない。

工業的な濾過水で作った世界に誇れる高品質なビールのように、「コク・キレ・香り・クール・リッチ・雑味なし・旨味だけ!」っていうヤキモノが出来るのかな。

『鉄分なし、粘りだけ!』
『リッチな味わいとコク』
『雑味なし、キレずにクール』っていうカッコイイ粘土なんだろうか。

何、言ってんだか……。┐(-。ー;)┌



……いや、この前ね。

原土100%の練らない土でね、手びねりで大きな鉢を10個程作ったのさ……。
それで天満屋の会期中に乾燥させておこうと思って、ムロでホッタラカシにしてたわけ……。その間、まったく見なかったのね。ゆっくり乾燥させている心算だし。

で、今日久しぶりに見たらさ、全部ヒビが入ってる!
もちろん、もう焼けない。それに練らないのが持ち味だから、この土をまた同じようには使えないんだよね。壊して水に戻して、別のことに使うしかない。
という事で、これまでの時間もろとも全部パァーなんだわさ……。

で、テンション、ダダ下がりなわけ……。 ┐(-。ー;)┌


原土そのままの粘土は、夾雑物たっぷりで、石・砂・シルト・有機物があって、練らないから収縮率がバラバラ、含水率も微妙に違うし…扱いにくい。


まっ、駄目になったけれど、今回唯一あったのは『キレ(切れ)』だな。
(慰めにもならん…)


コクがあってキレのあるビールでも、呑もぅ!

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