備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

台風一過

2009-10-08 08:33:45 | Weblog
昨日の昼頃には「直撃コースか?」と緊張したけれど、やや南側を通り備前上陸は免れた。

2年前の初窯窯出し前夜の直撃台風にはかなりビビったけれど、それよりかは雨も風も少なかった。不幸にして被害のあった所もあるので、書くのはここまで。
まだ、日本縦断中なので該当地域の無事を祈るばかり。


台風直後に一気にキノコが伸び出した。
地面や朽木から…大きいのも小さいのも。知らないのも多数ある。『狐の茶袋』は既にお馴染み。
番犬福助も不思議そうに見ている。食べる気配はないけれど要注意だな。

この調子なら、裏山ではマツタケも出てくるに違いない。次の雨の後ぐらいがベストかも。


気候変動のひとつに、太平洋の海水温上昇が言われているけれど、これは直接、台風の大型化を意味する。供給エネルギーの大きい台風が、最大勢力のまま上陸するようになるかと思うと怖いなぁ。「南の美しい島が沈みます」という映像を見るよりも、はっきりと環境負荷について実感が増す。
都会で暮らしていると行政的に排水されたり処理されているので、一人の人間としては感じにくい事ではあるけれど。
暴風豪雨の山を直接体験すると、まさに自然を実感する。拙宅の立地は特に。あっ、家もか…。(屋根がガルバリウム鋼板なので、雨音がウルサイ。)



周辺の農家の方々も稲が倒れなかった事に、ホッとしている感じ。長雨と冷夏での不作に加えて、稲刈り直前の台風はかなりストレスだっただろう。
食料自給率の低い国なので、作況指数的にも心配。
この危機感については、何が最も実感を促すのだろうか…。過去では『輸入長粒米』の味だったのだろうか?

(でもアレって個人的に結構好きだったなぁ。まわりの人から積極的に沢山頂いたし。今では懐かしい。)


すっかり小麦粉輸出大国にのっとられた日本の食卓を見直す必要が来ているハズ。
拙宅の子供達が喜ぶメニューは、まさにそのシステム上にあるけれど、なんと脆弱なものか。


台風は、一抹の『不安』を残して去っていった。

あと、マツタケも。 (^。^ゞ