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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

今回の……

2008-06-14 09:10:43 | 陶芸
『透かし』という技法があります。ボディーを切り抜いて模様を作るという事。

それで『透かし花器』を、今まで何度も作ってきた。
模様は、若草、夏草、秋草、流水、瀧、水泡、立湧、雁木、武蔵野……。
和柄模様の『透かし』。伝統的に決まったパターンもあるし、自分でデザインした模様もある。

で、
今回の透かしは、『アルファベット』。

何故か?
「備前焼花入は、こうでないと!」へのアンチテーゼ。それを洒落っ気を効かせて表現したいから。
お花も和花、洋花と百花繚乱。こだわりと思い込みは区別しないとね。

そこで、透かしは和風から程遠い模様に思いを巡らせて…。形は花入から離れて……。


結果、『アルファベットのバスケット』

遠目からは、「なんか透かしてる」としか見えなくて、近寄るとアルファベットが判る。文字が見えると皆さんニンマリと笑って頂ける。何か「発見した!」って感じで。
気付かない方もいらっしゃるけど……。まっ、出会いの問題。あえて、説明せず。

おおむね、「面白いね。」「楽しいね。」との声を頂く。
華道のお稽古の現場からでは「あ、そう」という感もあるけれど、お花の現場では楽しんで頂けるみたい。

色々な形、大きさで作った。
大きなバスケット(高さ70cm)は素地乾燥中に破損。がっかり。自重で切腹状態。次回、リベンジなるか。(でも、違う構想も浮上中)


花入ではない使われ方も大歓迎。
使う人が小生の作品をきっかけに自由に生活を楽しめる事がシアワセ!なのです。
その為の提案なので、モノが発想喚起のきっかけとなれば、良し!です。



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おはようございます。 (備前焼 後楽窯)
2008-06-16 05:19:22
私も頑張ります。 よろしくお願いします。
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