普段は、ロクロは座ったままで仕事をするけれど、大物製作では最終的には立ち上がる事もある。立ち上がって、手をいっぱいに伸ばしても、底に手が届かない事もある。
大きなものを作る時は、小さなロクロでは回転が止まってしまう。なので、低速で力が強いロクロが必要。備前では『シンポのRK-1X型』 を使っている人が多いかな。人馬一体というけれど、ロクロの力と自分の力が一体になる必要あり。ちなみに小生も『RK-1X型』
信楽の陶芸の森で外国人ゲストアーチストが、ロクロの周りに足場を組んで、大物の製作していたのを見た事がある。あれは凄かった。人もさることながら、ロクロが回っていたもんなぁ。
『ちから』と言えば……、土練機(土を練る機械)を使っていないので、ロクロ成形よりも土練りの方が体力を使う。昔の人々も当然、機械化していないので、体力勝負は仕方なし。しかし、土練機がない昔でも助手はいたかも……。
土を練る間にイロイロと想いが湧くが、途中からそんな雑念は消える。そのまま、コンセントレーションを高めて、「いざ!」と言う事はなくて……。一息ついて、コーヒーを飲んで、落ち着いてからロクロをする。20代の頃は、すぐにロクロに座れたんだけれども。寄る年波か……。
いやいや、製作とは、『ちから』だけではないと言う事かも。
きっと、今までよりもモノの見え方が変わってくるのではないでしょうか。
エンジョイして下さい。(*^o^*)/~~
と言うものの・・・出来上がった作品を収集するばかりだった私。自分で作る・・・未知の世界です。
きっと、備前屋さんのこのページに今以上に惹かれるのではないかと・・・。