備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

エンゲル係数低下中 【備前牛、ポン酢、野菜、酒】

2014-12-09 11:23:06 | 料理・食材


エンゲル係数絶賛低下中の我が家。
様々な珍味佳味の雨あられ。未経験のアレコレ、貴重なアレコレ、故事来歴あり、自家特製、いわく付きなどなど。
こんな小生に……、うぅ! ありがたや~~。「私は泣いています。キッチンの中で」


過日、拙宅にサプライズ訪問された高校の先輩御夫婦からは、自身のお店の自家製ポン酢をお土産に。大阪で河豚・鱧のお店をされています。
先輩は高校生の時から芯のある剛毅な人で、後輩男子から「3歩下がって付いていきます!」と言われるぐらい尊敬も慕われもされてたなぁ。
その彼女であった眉目秀麗なる先輩(奥様)は、こちらは「1歩も下がらず付いていきたい…」という癒しオーラ。
お二人の仲良し御夫婦っぷりを見ているとニマニマしてしまいますが、仕事では絶対に別の顔の筈なので、やはりお会いすると若干緊張する。
21歳で独立してオーナーシェフ、その後心斎橋に二号店も出して、ふぐの本場大阪で各種ランキングで常に上位をキープされている人だし……。
柔和な笑顔が厨房で豹変しているのは火を見るより明らか。でもそこがカッコイイな。

で、そのパワフル&ピースフルな先輩の作られたポン酢。「早よ、使い切ってや~~」と頂く。
鍋シーズンが始まる前から、湯豆腐やサラダなどにチョイチョイ使っている。このふぐ屋の命と言われるポン酢が「飲める!」
柑橘系のカツンとくる刺激を出汁で柔らかくして香りを立たせて仕上げてある。このバランスが肝なんだろうなぁ。


日々、先輩のポン酢を大事に頂いているところへ、業界大先輩の奥様より地元銘柄牛『備前牛』を賜る。
ど~~んと重い。流石でございます……。


頂いた折には「先日の御礼に」との伝言でしたが、もう既に過分に頂戴していた気が……。いや、もちろん頂きます!
で、ひとりあたり250グラムに立ち向かうのでした。焼肉を超えて『ひと口ステーキ・大盛』の世界です。
カロリーオーバーとか言っている場合ではありません。「舞い踊る程の到来物は一気に堪能すべし」の教えもありますし。(←誰の?)


焼く前から「この脂には、あのポン酢と大根おろしで行こう!」と決定。


これがウチに旋風を起こしたと言いますか……記憶に残るねぇ。旨み成分のミルフィーユ、香りのポリフォニーですな。
各自から「むむむ」という無言の気迫が発せられる堪能っぷり。「お肉食べな、チカラが出ぇへん気がする」と言う家人も今や黙々とガッツリ。

そして、隣家から採りたての椎茸と野菜も参戦。ど~ん。
そして、お客様より頂いた日本酒と焼酎も参戦。ど~ん。


かくして頂き物ばかりで成り立ったウチの食卓。いやはや幸せな事で御座います。家でこれが実現する一期一会に感謝。

さて、ポン酢はこの一件で終了しましたが、パッケージが良いので我が家の自家製ポン酢を入れます。(叱られそう……)
この他にもまだ色々とエンゲル係数圧縮食材はあるのですが、只今メニュー構築中の為、冷蔵庫を開けるたびに鑑賞中です。
ちなみに、この日の全ての食材は年長の方々からの頂き物でした。


お肉は少し残して、翌日『青椒肉絲』にしました。
普段は豚肉で作る我が家。この日は「豚じゃなくて和牛だよ」が合言葉。これもまた良しでした。


御礼をブログに変えて、皆々様に謝辞。 m(_ _)m