備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

巡る季節の中で

2008-10-11 23:59:52 | Weblog
窯冷却中につき、窯周辺の片付けなど。敷地を行ったり来たりウロウロ。


不意に、ジョウビタキが低い軌道で目の前を横切る。「そろそろ涼しくなってきたなぁ~」と思っていたら、早速の登場。冬の前触れ。

ジョウビタキに替わって、チョウチョウの姿はめっきり見なくなった。つい先日までは、ウラギンシジミが飛んでいたのだが…。窯の横の大きなカシの木の樹冠に沿うが如く、キラキラと光を反射させて飛んでいたけれど、今日は見えないなぁ。成虫で越冬するので、また見る日もあるかな。

キンモクセイは満開。近所の古老は、キンモクセイの香りが漂うと「マツタケは出たかいな?」とお尋ねになる。毎年の繰り返し。そして、ウチにはマツタケ山はない。知るべくもなし。

昼過ぎに、大きな雄鹿が現れた。休耕田の草を喰み、大きくジャンプしたかと思うと山の中へ。悠然とした動きに目を奪われる。


目前の仕事に追われていない時には、身の回りの変化を感じ易いのだろうか。今日は色々と発見がある一日だった。

鹿が去った後、見上げた空は、やけに広く眩しく感じた。


もうすぐ窯出しだなぁ。