備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

薪割り槌の出番

2006-12-28 23:36:26 | Weblog

さてさて、ややワイルド系(?)のやきもん屋必携のアイテムは、『斧』。 アックスです。

我が愛用品は、山暮らし突入記念に購入したスウェーデン製。グレンスフォシュブルークスの薪割り槌。斧として使いつつ、反対側はハンマーになっているもの。これを木に打ち込み、大ハンマーでさらに叩き込む。これで割れなければ、クサビを打ち込んでいく。太いものでも すんなりと割ってしまう。経験では、直径50cm長さ60cmのクヌギは、3回のストロークで真っ二つ。

小生は、斧を使う事に不慣れなので、クサビを順々に打ち込みながら割る方が安全。その使い方ではこれは大変便利。

刃のつき方が日本の斧とは違っている。
日本人とスウェーデン人では、体型も生活習慣の動作も違うので、必然的に薪の割り方が違う。なので当然、道具の形も変わる訳。しかし、斧を直接殴ってもよいのはこの薪割り槌だけなので、これを愛用している。


薪を切り株に立てて、気合一発! 一気呵成に振り下ろして真っ二つ!ではなく……、チョンッと打ち込んでハンマーでゴンッ!という地味な動作。でも楽に割れる。

薪割り機という便利なマシーンもあるが、古典的なツールを使いこなす方に憧れている。という事で、愛用する次第。
割りながら温まって、燃やして温まって……、薪割りは、『クワイエットスポーツ』。

山の木々の葉っぱも落ちて、すっかり冬枯れの景色。これからが山仕事本番。薮の掃除、シイタケのホダ木……。やる事がたくさん待っている。

さぁ、書を捨てて山に入ろう!