備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

晩酌の『あて』

2006-12-19 09:34:43 | 料理・食材

タイの昆布締めを作った。その残りのあら。
夕刻、時間が出来たので晩酌用に料理。

土鍋に、ショウガ、醤油、味醂、酒を入れて一旦、沸かす。あら熱が取れたところで、レンコン、ゴボウを敷いて熱湯にくぐらせたタイを投入。落し蓋をしてゆっくりと火を通す間に ひとっ風呂入る。風呂から出てきたところで、シメジ投入。準備万端整ったところで、土鍋を火から下ろして、食卓へ。

タイの上品さをゴボウが邪魔するかな?と思ったが、全体の味を少し和らげてまとまりをつけている。レンコンが抜群。
味付けの腕と言うよりも、今日の場合は、土鍋と火加減の勝利。

プロの料理人は、時期によって素材の質が気に入らなくても、料理の腕前を足して、いつも及第点を取らなければならない。その及第点がその店の味として認知される。

素人料理は、たまに100点が取れるとOK。そんな日は家族がよく知っていて、家庭の味の記憶として残る。案の定、子供たちは黙ってお皿に向き合っている。普段はしゃべってばかりで食事が進まないのだけれども……。

ニコニコしている子供の顔が 晩酌の『あて』になりました。とさ……。