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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

被害報告  (`・ω・´)ゞ

2013-02-22 12:02:41 | 陶芸


朝から窯を開ける。
チビ窯とはいえ、窯を開けるときには独特な緊張感がある。何かなぁ、合格発表の封書を開ける時の気持ちか。
やったことが如実に反映されるので結果に一喜一憂はあるけれど、同時に「冷静に因果関係をどれだけ探れるか」が次回へのポイントでもある。
なので、はやる気持ちを抑えつつ観察しながらの窯出し。

今回の検証の第一は、例の破裂音。
場所の特定は一目瞭然で、原因もフムフムなるほどと。
備前焼業界における「ならぬものはならぬものです」やな。ちゅうか「あかんもんはあかん」か……反省。

被害は覚悟していたよりも小さかった。原因のモノが1点。その破片が引っ付いた3点のみ。
全体的に伏せて窯詰めしていたのが幸いしたよう。
大きな音自体もレンガの炉壁の反響も多分にあるだろう。コロガシも無事でした。

目標が『爽やかなブルー』だったのに、一転、窯焚きが『暗澹たるブルー』になっていて、「ショボーン (´・_・`) 」 だったけれど被害状況の軽さに安堵しました。


以上、報告オワリ。 (`・ω・´)ゞ


あとは目標がどれだけ達成できているか……。

ここからが肝心です。


さて、3月上旬の個展のモノとしては、『青備前の白象嵌』。
あえて同じ模様にしていないので、同じ形でもそれぞれ製作時間が異なります。
『製作時間に対する焼き上がりの良否』という自分だけにしか判らない小さな関係に一喜一憂。


3月下旬の備前陶心会展のモノ。テーマは『角』。
今回の窯に発想が違うものを2種類入れていました。真面目路線とオチャラケ路線。
焼き上がりの関係で問答無用に片方に決定してしまいました。

テーマの『角』は『かく・かど・つの・すみ」とも読めるので、メンバー45人が如何様に出してくるかが楽しみでもあります。
この展覧会は展示のみ(非売)なので、普段とは異なる仕事が出来る場でもあります。
それぞれ個人が「普段の仕事との折り合いをどうつけるか、つけないか」というのが見えて面白い場面でもあります。
昨年ぐらいまでは四角いデザインのモノが流行っていましたので、角(かど)のある花入、鉢、皿は想像しやすいところです。
如何でしょうか。



さて、これからサンドペーパーで磨いて水洗いすると、綺麗になります。(アタリマエ)
ここからの良くなり具合も楽しみではあります。

ただし、かなり埃っぽい。水も冷たいねぇ。


昼からは磨き作業です。『井戸の茶碗』でも聞きながらやりますか。





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ありゃりゃ……やはり

2013-02-21 14:47:31 | 陶芸


窯焚きの温度が低いときに、窯の中で不吉な破裂音がしました。
ドキッっとして手が止まる。
しばらく温度を上げないで様子見。その間にも再度。

「棚が崩れる音はしなかった」
「思い当たる節といえば、コロガシ(一番火に近い場所)のモノだな」
「乾燥が不完全だったか?」
「5点入っているので5回爆発音がすると全滅の可能性大……」と、めまぐるしい速さで色々なパターンを推測する。

「モノが爆発するって何年ぶりのミスかなぁ……」 一気にブルーな気持ちに。


そのうちまた破裂音。ドキドキする。
しかし回数は5回を遥かに超えた。
「大きな破片がまた破裂したのかも知れない」などと悪い方向に推測する。


しかしながら、薪の燃え方を見ていると木の先端も小さな爆発をしている。
「丸太のまま置いていた樫の木の抜けきらなかった水分が水蒸気爆発しているのでは?」
「薪の小さな爆発が熾きを弾き飛ばして、炉壁に当たっているのかな?」とポジティブに再考。


破裂音も想定の5回をとっくに超えて腹も括れた(諦めた)ので、ゆっくり温度を上昇させてみる。
途中からは爆発音はしなくなった。

最悪の想定はしつつも辞めるわけにはいかないので、そのまま最後までGO。

炭入れの時に窯の中を覗いても見える範囲は無事。巻き添えで壊れている様子もない。

「まぁ、良し」


さて、本日。
まだ温もりが残る窯の焚口から手を差し込んで、モノを引っ張り出してみる。
近い場所のモノしか引っ張り出せないし、炉壁側はさほど焼色が良いわけではない。……という事が判りつつも、やきもん屋の性ですな。
いつもの事。


と!

何だかジャリジャリとしたものがあって掴む。焚口から引き抜いて手を開くと、手のひらに破片が一握り。
「ありゃりゃ……」
やはりモノが爆発していましたね。

しかしながら、想定していた場所と違う煙突の近くでした。う~~ん。
「まぁ、煙突側なら360度全方位に破片が散ったとしても被害は半分になるか」と。

(既に諦めがついていると動じませんなぁ)


さてさて、如何なりますか。火前側は無事なのか?


明日を待とう。



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青備前の白象嵌

2012-11-03 07:48:35 | 陶芸


たまにはヤキモノの事も書こうか……。やきもん屋なんだし。


備前焼まつりの直前に焚いた窯から。

『青備前の白象嵌』は、この窯で3回目。
2回目の窯詰めでの問題点を解決確認する意味合いの窯焚きでもあった。リベンジ。


模様に関しては、プロトタイプは縦縞が多かった。2回目の窯ではボーダー柄がメイン。(夏だったし、これは女子受けした)
で、3回目の窯となる今回は「もうやってやんよ!」って事でグリグリ、グイグイと全面的に展開。
巷で言われた「ATフィールド柄」。

いつもの事だけど、個人的に模様のバリエーションは、作るほどにエスカレートする傾向があるなぁ。
象嵌の前にマイブームだった刻紋も「土俗的な~~」と言っているうちは良かったけれど、最終的にデコラティブさがフォルムを上回る危険性が……。
いや反省はしないから!( ̄^ ̄)

で、一回クールダウンとして後発の象嵌を始めました。「まずは落ち着け! 自分」というところですな。

ところがこれも、地の面積を象嵌が上回る危険性も。どっちがベースか危うくなってくるな。


さて、これ。
クラフトなテイストが強いけれど、粘土も焼き方も紛れもなく備前です。

ベースの粘土は伊部の隣駅付近。白は伊部のすぐ北側。焼き方は、青備前。
なので、何と言われようと備前焼。

今のところ気に入ってるので、まだチョイチョイ続けます。


え~~と、自称「褒められて伸びるタイプ」なのでクレームは受け付けませんが、御指導御鞭撻のほどよろしくお願い致します。 オホホ( ̄ε ̄)~♪


ドリンク以外にデザート、スイーツ関係も良いと思います。ハイ。 (*^ー')b
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備前焼まつり2012 情報

2012-10-19 08:44:03 | 陶芸


台風も無事通過して、会期中は晴天のようです。
良かった。(*^o^*)/

明日、明後日は『備前焼まつり』です。



今日は値札作りなどをして、夕方には什器搬入。ついでに、お祭り前夜のソワソワ感を味わってきます。
きっと今頃、伊部には全国の妖怪イソガシが集まっていると思うな。


場所は例によって……。
●駅を降りたら正面通りをまっすぐ。T字路にぶつかったら右。そのまま右を見ながら歩いてオレンジ色の幟がウチです。
(旧、安達酒店になります。)


……と書きつつ、オレンジの幟は何処にあるっけ?
(何か今年は忘れ物がたくさんありそうな予感)

さぁ、準備しましょう!


で、

例によって、感想を絡めてメモを。


【経験上のメモ】

■交通関係
・駐車場は伊部小学校などの近い場所は、8:00時点でほぼ満車の傾向。
・シャトルバスで閑谷学校に行くのが便利(片道200円はお得)
・JR赤穂線の臨時電車がでます。


■飲食関係
・弁当、麺類、出店などあり。(個人的には『アナゴ弁当』がオススメ)
・ビールなどアルコール飲料を売る店が少ない。(今年はサントリービールの出店あり)
・アイスクリームが悩みどころ。白桃・醤油など。行列あり。
・黒豆の枝豆、コノコ、アナゴ、デビラ、ぶどうが地元特産品。
・コンビニ・スーパー(マルナカ)は駅から東へ10分弱のところにあります。


■その他
・花材の黒米を持っている人が多い。唐辛子もある。
・紫外線ケアはしたほうが良い。
・日傘は邪魔かつ危険です。
・路地に入ると意外と面白いものがある。
・スマホ片手に歩いている人は急に立ち止まる事があるので注意。


■小生の個人的なこと
・毎年、備前焼小町を見そびれる。
・毎年、写真愛好家撮影の小生のアップ写真が駅に飾られる。
・毎年、昼ごはんが15:00過ぎ。
・ほぼ毎年、2日目の新聞朝刊に写真で登場する。
・時々見かけるワンコ達は皆、可愛く、お利口さんである。
・主催者発表の来場者数は、実際より○○いと思う。


■新しいイベントとして、
・マラソンの重友梨佐選手来場
・蛯名宇摩氏三味線ライブ
・備前焼作家のバンド演奏。
・『ハルカの陶』原画展
・備前焼なんでも相談
・備前焼まつり30周年回顧展
・岡山シーガルズ・ファジアーノ岡山・湯郷ベルの特設テント
・サントリービール出店

●個人的注目は、
 備前焼作家によるバンドの
・BIZEN BLUES BAND 〔びぜんブルースバンド〕 


ってな感じです。

ではでは、明日会場で! 忙しい~~。
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オーダーミス

2012-09-12 19:00:03 | 陶芸


今日は参った。

注文していた桐箱が今日届きました。
で、見てみると「あれ? なんか小さい?」 すぐに違和感を覚えました。

予定していたモノを入れてみると……キッチキチの余裕なし。やっちまいました。 ┐(-。ー;)┌
今年に入って2回目。独立以来2回目のミス。余裕分を見ないでオーダーしていました。


陶芸業界において桐箱は一点モノになります。注文する毎にサイズを測ってオーダーします。
通常は、モノの実寸に対して『横3分、高さ5分』の余裕をみます。

オーダーするに当たっては、ヤキモノ屋さんが統一のフォーマットで注文するはずもなく、皆さん自分流の方法でオーダーします。
長さの表記ではセンチ・ミリの人がいて、尺寸の人もいます。
また、余裕部分を桐箱屋さん任せの人もいれば、指定する人もいます。なので表記がモノの実寸の場合と箱寸の場合があります。
それを電話、FAX、メール、郵便と色々な方法で伝えます。
手書きなら読めなかったり、電話なら聞き間違えなどもあるでしょうねぇ……。

桐箱屋さんからすれば、「この人はこのパターン」という把握なのでしょう。
小生の場合は、箱寸を尺寸表記でメール。間違いは自分のミスという方法。

これで起きる間違いは余裕分の計算をしなかった場合。
で、見事にそれでした。


さて、ここからがリカバリー。

徳利のつもりだった箱にはジョッキを。
ジョッキのつもりだった箱には湯呑を。
湯呑のつもりだった箱には冷酒杯を。

大は小を兼ねますが、違和感のない組み合わせもなかなか難しいものです。
サイズをひとつづつ落として合わせていくと、最終的にあぶれるのは一番大きいモノと小さいモノ。と明らかに違和感のあるもの。
こればっかりは、再オーダーしかありません。

それでも、なんとか追加発注を数点で抑えることが出来ました。


あぶれた箱に合うモノが、そのうちに出来れば良いのですが、そうする間に箱が傷むという……。

あ~~、なんだかなぁ。


さてさて、骨董業界におきましては、サイズ違いの箱がありますと(以下略……。

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とりあえず、ドベ鉢へ。

2012-08-08 08:54:43 | 陶芸


先日、砕いた原土を水に漬けていましたが、しっかりと溶けたようです。
砕いた時のバラツキがそのまま色として出ています。
まさに、大地の色です。

この土は、このまま酸化で焼くと『白ベースに赤』の発色です。
よく混ぜると、緋襷がキレイに発色します。『抜け』も白くなります。


さて、これを静かに掬って『ドベ鉢』で水分を抜きます。


夏は、石膏製のドベ鉢が早く乾きます。石膏自体が水分を吸って乾燥するので。
冬は、植木鉢なんですが。


さてさて、そろそろドベ鉢の置き場所をもうちょっと効率の良いところに移したいのですが、なかなか時間がありません。
直射日光が当たらないで、日当たり、風通しが良いところ……、かつ、作業動線が良くて……あるんですけどねぇ。

今は、一番最初に造った「とりあえず」の場所に設置したままです。こういう事は、最初からきちんとしておかないといけませんなぁ。
まっ、今の場所もそれなりに良いんですが。


そろそろドベ鉢の棚自体も新しくしないといけません。10年モノの竹が割れてきました。築窯の時に切った竹を「とりあえず」で使ってそのまま。
これの取替え作業がきっかけになるのでしょうか。
何だかその時が来ても『その時のとりあえず』で済ましそうな気もするなぁ…。

このまま「とりあえず」の連続で終わるのかも。いや、ポジティブにさっ、『その時のベスト』と捉えよう。


そうだ! 『「とりあえず」は、その時のベスト』


これだな。うん。(*^ー')b


まずは朝のうちに、「とりあえず」ドベ鉢に粘土を移そう。 (涼しいうちにするのがベスト)



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新システム稼動

2012-08-01 18:41:48 | 陶芸


先日、作ったパレットを使ってみました。手順はこれまでと変わらず。
天日で原土をよく乾かします。今までは軒先でやっていましたが、今度は何処でも出来ます。
これが利点かな。

乾いたら積み上げてコンパクトに収納。(する必要もないのだけれど)


それを、小豆~空豆サイズに砕いて水にダイブさせます。



この後は、2パターンの作り方があります。
今回は、手間が掛かるパターン。

原土が溶けた頃を見計らって静かに掬ってドベ鉢へ。程よく水分が抜けた後は『石より』作業。
手で小石をひとつひとつチマチマと摘み出して取り除きます。
この『石より』だけでも時間がかなりかかります。

本来は、そういう風にして作った粘土を数年単位で寝かせておくと良いのでしょうが、小生の場合はモノを作る直前に必要な分だけを石よりするようにしています。
『石より』しつつ粘土のコンディションを確認出来るので。

弟子の頃はストックして何時でも使えるように準備しておりましたが、自分が使う場合は計画が判っているので、その都度でも間に合いますし。(言い訳がましいなぁ)


さて、そのようにして練らずに作った粘土は、『無釉焼き締め』のテクスチャーがよく現れます。
基本、ロクロ挽きもしないで手捻りで作ります。出来るだけ土を動かさない事が大事です。
焼成雰囲気も還元やら酸化やらで、土そのものの表情を引き出します。



ただし、ひとつのモノの中で収縮率やら何やらがバラバラなので、完品まで漕ぎつくのが大変。
しかも取り損ねた石から水漏れしたり……。


でも、酒呑などでは、お酒に揺らめく景色が愉しいので使うのも作るのも両方好きな手法です。

さて、新システムが稼動しましたので、あとはジャンジャン仕事ですなぁ。



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システム変更

2012-07-30 18:47:04 | 陶芸


天気が良いので、粘土を作る工程。

今までは軒先のコンクリート部分でやっていましたが、粘土ごとにスケジュール管理するのが煩雑な事もあり、原土を乾かす為にパレットを作りました。
まぁ、浅い木の箱です。積み重ねても風が通るようにしてあります。
まだ水分を持っている原土を薄く広げて、直射日光に当てて乾かします。乾いたら積み重ねても良いし、粘土にしても良いし…。
視覚的に管理できるようにしてみます。平面から立体で管理する方法にシステム変更。アナログだけど。

余計に複雑になったりして……。

材料は、そこら辺にあったものの寄せ集めです。先日の展覧会で使った木枠も解体して再利用しました。継ぎ接ぎ状態ですが、それも一興。
作ったのが日曜日なので、正しい日曜大工日和で御座いましたね。


それにしても、一窯あたりに使う粘土の種類が多くて複雑です。┐(-。ー;)┌

一般的にヤキモノ屋が「良い土」と言う場合、大雑把には「思い通り焼ける事」の意味なのでしょうが、備前焼の場合は「発色の多彩さ」を指すと思います。(個人の感想ってやつですが)
つまり「単味(一種類の土)で、緋襷から窯変まで対応できるオールマイティーな発色、かつ質感が良い事」が最高な土であると言えます。

そういうオールマイティーな土は、伝統ある陶家には代々ストックされていたりします。ブランドとしては観音土とか……アレコレ。
それを買っていた代の目利きと大事に引き継いできた代々があってこそ、当代の作品となります。これが伝統の技を支えているんですねぇ。

しかしながら、小生を含めて『当代始まりのヤキモノ屋さん』には、そのような土は望めません。
なので、それを補うのは研究しかありません。単味ではなくブレンドしたり、窯詰め場所を限定したりして対応。科学的に定量分析したりする人も。
特に、窖窯(あながま)使いの方々は研究熱心さが顕著です。
そして、他所の粘土を見て「ホホゥ~」と感心したりするのが『やきもん屋』の変態性の発露なのでしょう。


さて、今の土作り工程は出来上がりのイメージから遡った部分です。

出来上がりの景色や質感をイメージ。

粘土を作る。 

原土を乾かす。

原土でも砂やシルトの含有量にバラツキがあるので、その辺りも勘案しないといけません。
最終的には、見て触って……といった感覚で判断するしかないのだけれど。


粘土作りは、いつも悩ましくも醍醐味であります。そして作業工程としては一番地味。


この暑さを利用して仕事を進めましょう! (*^o^*)/


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ちいさきもの

2012-07-22 19:11:47 | 陶芸


朝、仕事場から出て何気なく裏山に目を移すと、ヤブツバキに蝶が留まっている。アゲハチョウぐらいの大きさ。
「何かなぁ?」と見ていると、瞬きするかのように一瞬だけ大きく羽を広げた。
その一瞬に鮮やかなムラサキが見えた。

オオムラサキ!

年に1、2度しか見ない蝶。見ない年もある。急いで部屋に戻ってカメラを持ってきて、シャッターチャンスを狙う。
しかしながら、なかなか羽を広げてくれず、最後にはファインダーから目を離した隙に逃げられてしまいました。残念。
あの美しい紫色はなかなかのものなんだけど。

最近、イシガキチョウを見かけるようになった。まだ定着はしていないようだけど、年に数回は見かける。風で流されて来ているのだろうか。


その後、出かける為に軽トラのドアを開けると、ちっちゃなバッタがダッシュボードの上で威張っていて逃げる気なし。

逃がしてあげようにも、小さすぎて捕まえるのが大変。

帰宅後に、子供のカマキリが家の壁に居るのに遭遇。

「この色の対比では自分が危険なのでは?」と心配するほど目立っています。


「家の中にもカマキリが居るなぁ」と思ったら、今度はナナフシ君。

体を前後に揺すりながら、ひと足ひと足確認するように歩いていました。可愛い。


なんとも今日は、小さきものに出会う日でありました。

ヒグラシも夕空に向かって鳴いています。
もうすぐ、日暮れ。
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チビ窯の窯焚き終了

2012-07-02 19:36:24 | 陶芸


チビ窯焚きました。

今回は梅雨時で台風も来た後だったので、窯の湿気が多くベストコンディションでは無かったのですが、やむ終えないひとあがき。
空焚きする時間も無かったので、せめてもの湿気対策で前日から窯の中に扇風機をかける。
表面は乾いた感じだけれど、結局のところはあまり関係ないのかもしれない。一応の気休め。


今回は『窯詰めして直ぐに窯焚き』という従来のスケジュールを改めました。窯詰めして翌日に窯焚き。
「基本、ひとりで焚ける(現状は家族のお手伝いあり)」という事を目標にして造りましたが、いつものスケジュールでは窯焚き最後になると体力と気力のせめぎ合いという様相を呈するので、体力温存の為です。寄る年波には知恵で対抗。

さて「スケジュールはこれで万全」と思いきや、地区の『夏祈祷&総会』というものを失念していました。総代なので出席しないわけには行けません。
細君に窯焚きを交代してもらって出席。お経をムニャムニャ言っている合間にちょっと寝てやろう……いえ、寝れませんでしたが。
グダグダな雑談みたいな総会を辛抱して寝る間もなく、帰宅後すぐに窯焚き続行する。


温度上昇のプログラム的には湿気の事があるので、今回は焙り時間を少し長めにして最後にパパッと上げるという作戦です。
スロースタートですが調子は良い。最後に上げるときに『熾き』のコントロールに些か問題が生じましたが、アレコレ色々して何とか到達。(……したハズ)

小窯ゆえの問題点やら気掛かりもまだまだ改善する余地もありますが、難点克服の方向性も発見出来ました。
ギミックの多い窯ならではでありますが、基本緩やかな操作で窯焚きをしたいものです。
さてさて、結果はこれから。調子良く冷めて欲しいものです。


という事でも、体感的にはいつもよりも長かったような……まぁ、窯詰め段階でかなり気掛かりな点があったからねぇ。
結局、42時間勤務でした。窯焚き後に12時間ぶっ通しで睡眠して、本日一日は休息日となりました。


起きたら夕方。
さて、朝御飯というか朝酌の時間だ!

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