ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

カラスの涙

2015-09-18 11:17:22 | 日記
                         カラスの涙




                 闇夜のカラスが
                 かあーかあー
                 漆黒の中で目が光る



                 カラスには恨みはないものを
                 夜陰で
                 なぜ 気配を消さぬのか



                 つっつく嘴
                 おまえは
                 都会の喧噪にさえ
                 とけこみ
                 衣紋かけも
                 巣に持ち込むのか



                 暗闇で
                 ひとり
                 ほっかむりの
                 手ぬぐいを
                 かついで




                 どこへゆくのか
                 おっかさん
                 背中に
                 なにをせおえばいいんじゃ
                 

                 大義名分さえ
                 曖昧で
                 おいらには
                 わからねー
                 腹一杯食って
                 おもいきりあそんだおいらにゃー
                 

                 闇夜のカラスにも
                 まけてらー
                 黒くひかりもせん


                 どーせーっていうんじゃ

うつろう

2015-09-17 10:04:43 | 日記
                           うつろう



                秋の陽は
                じりじりと
                ちりちりと




                後ろ足で
                砂をかいて
                ぼんやりと
                霞む空を眺めていた




                いつの世も
                知らない間に
                知らされない間に
                眼も耳も
                ふさがれた間に
                ことが
                起こり
                引きずられていくのだろうか
                情報は
                もたらされず
                「不安」をあおったらだめですから
                これが正しいのですから
                と
                押しつけられたままに
                


                いのちを誰のために削って
                いのちをなんのためにさしだすのだろうか




                    そば屋の看板は
                    「ちらー小」
                    なんのことはないのに
                    ぼろぼろと涙がこぼれてしまった



                    秋の昼時
                    変わっていく日々は
                    続いている
                   

                
                

茶色の話

2015-09-14 09:44:08 | 日記

                         茶色の話




                    長い
                    長い道のりのすえ
                    壁への説法
                    対話というには
                    言語が
                    行き違い





                    理解されない
                    言説は
                    いつかの
                    封殺の時代が
                    またやってきはしまいか
                    という
                    恐れがこころを締め付ける


                          

                                  『幾時代かがありまして
                                   茶色い戦争がありました

                                   幾時代かがありまして
                                   冬は疾風吹きました

                                   幾時代かがありまして
                                   今夜此処でのひと盛り
                                   今夜此処でのひと盛り

                                   サーカス小屋は高い梁
                                   そこに一つのブランコだ
                                   見えるともないブランコだ

                                   頭倒さかさに手を垂れて
                                   汚れた木綿の屋根のもと
                                   ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

                                   それの近くの白い灯が
                                   安値やすいリボンと息を吐き
 
                                   観客様はみな鰯
                                   咽喉のんどが鳴ります牡蠣殻かきがらと 
                                   ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん


                                      屋外やがいは真ッ暗 暗くらの暗くら
                                      夜は劫々こうこうと更けまする
                                      落下傘奴らっかがさめのノスタルジアと
                                      ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

                                             中原中也 「サーカス」
                                                 山羊の歌より』 
                                                       

                                                         
                       
                                       

茶色の話

2015-09-14 09:44:08 | 日記

                         茶色の話




                    長い
                    長い道のりのすえ
                    壁への説法
                    対話というには
                    言語が
                    行き違い





                    理解されない
                    言説は
                    いつかの
                    封殺の時代が
                    またやってきはしまいか
                    という
                    恐れがこころを締め付ける


                          

                                  『幾時代かがありまして
                                   茶色い戦争がありました

                                   幾時代かがありまして
                                   冬は疾風吹きました

                                   幾時代かがありまして
                                   今夜此処でのひと盛り
                                   今夜此処でのひと盛り

                                   サーカス小屋は高い梁
                                   そこに一つのブランコだ
                                   見えるともないブランコだ

                                   頭倒さかさに手を垂れて
                                   汚れた木綿の屋根のもと
                                   ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

                                   それの近くの白い灯が
                                   安値やすいリボンと息を吐き
 
                                   観客様はみな鰯
                                   咽喉のんどが鳴ります牡蠣殻かきがらと 
                                   ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん


                                      屋外やがいは真ッ暗 暗くらの暗くら
                                      夜は劫々こうこうと更けまする
                                      落下傘奴らっかがさめのノスタルジアと
                                      ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

                                             中原中也 「サーカス」
                                                 山羊の歌より


                       
                                       

さってぃむ、さっちも  さて・・さて・・!!!

2015-09-10 09:04:48 | 日記
                      さっていむ



                ぬーやるばーが

                うちなーぬぅ ちじ ふくちじ
                めーなち
                えらいちゅんちゃーが
                みーひちゃとーさ


 
                きちやかんなじちゅくいくとぅ
                「みておきなさい、騒いでも やるものはやる」でい
                いちおー
                テイネーな説明をしているふーじい



                軍艦潜水艦対応基地から
                戦闘機対応基地から
                あるっさ
                むる
                うちなーに
                うちきてうけーしむん
                くまー日米合同軍事のしまるぅなーとーさ でい



                    さってぃむ 
                    さってぃむ


                    さり
                    さり
             
                    
                    うやふぁーふじぬぅ めー
                    おーじ ふい
                    ふちとぅばしみそーれー
                    くぬしまぬぅ
                    わらびんちゃーにぬくさんとーならんむんがあゆる



                    あぬむんなかい
                    かちみんぐらぁさってえーならん


                    ならん
 
                    がってぃんならん
                    
                
                





                        さて



                なんだわけ

                沖縄の ちじ ふくちじ
                前に並べて
                偉い人たちが
                恫喝してるんじゃないか


 
                基地は必ず造ります
                「みておきなさい、騒いでも やるものはやる」と
                いちおー
                テイネーな説明をしているふう



                軍艦潜水艦対応基地から
                戦闘機対応基地から
                あるものないもの
                すべて
                うちなーに
                おいておけばいい
                この島は日米合同軍事のしまになっているから と



                    さってぃむ 
                    さってぃむ


                    さり
                    さり
             
                    
                    ご先祖様
                    くばの葉の扇を振り
                    吹き飛ばしておやりなさい
                    この島の
                    童たちに残しておくべきものがある



                    あのものたちに
                    好きに
                    やり放題にしてはならない
                    


                    ならん
 
                    がってぃんならん

                    承知できない