ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

年頭の決意

2020-01-14 16:49:37 | 日記
                  年頭の決意
                 

              きりきりと
              ネジを巻く

              あれもこれもしなくては
              24時の鐘がなってしまう
              床を磨かなくては
              それどころか
              掃き清めていない
              焦っているうちに
              ぼーん
              ぼーん

              しんしんと
              夜が更けて
              新年がやってきました
              笠の地蔵さんが
              どすんどすんと
              戸口に近づいてきます
              去年の柊は
              すでに風にあおられて
              山に向かって飛んでいきました

              寒かろう
              寒かろう
              と
              手のひらに息を吹きかければ
              赤いろうそくが
              ぽっと
              明かりをともして
      
              朝になってしまいました
              いつもの朝で
              脇をみたら
              積み上げた新聞が
              布団を跳ね除けた勢いで
              どさっどさっと
              床に落ちてしまいました

              コレラで
              豚が殺され
              山火事で
              コアラは焼け死に
              ヒトは
              あちこちで
              息も絶え絶えで
              見るに耐えない
              ニュースがあふれ

              にぎやかな
              お正月も
              燻る煙で
              きな臭く
              かすんでおります

              救いの
              第九は
              吉でもなく
              歌えども歌えども
              調子はずれの
              音痴で
              落下傘の降下の訓練をする
              乱痴気騒ぎには
              ついていけないので
              生真面目に
              貧困の子供たちの現状について勉強をし
              ただただ
              立ち尽くしておりました

              なにをするべきか

              言えることは
              生真面目に生きていくほかになくて

              おかゆに菜っ葉を入れ
              デドックスする
              くそ真面目な
              お正月の一週間