旗は腕の中に
雲にのって
北へ
雲の上は
光の中
真っ白に光って
天上
朝の光は
南から北へ
地上に降り立ったら
埃だらけで
ごとごと揺れて
ごとごとと
もどかしい
風に
背中を押され
階段を登りきったら
私の席
ど真ん中に
小さく主役が立っている
トルコの嘆き
パリの涙
は
予言だったのか
圧倒的な言葉の力が
舞台中にあふれている
5感を研ぎ澄ませ
第6感も
目覚める
夕刻
反戦の旗は
わが沖縄の腕に在り
その舞台に集う者たちは
満ち足りた太鼓腹
そこで手を打ち鳴らすならば
南へ降りて来い
南の中を北へ向かい
その囲まれたフェンスを
見るがいい
北の
ゲートに
立てばいい