先日地方紙に、7月12日に早稲田大学大隈講堂で開催された「山下洋輔トリオ再乱入ライブ」の記事が掲載されていました。
残念ながら私はこのイヴェントを知らなかったし、知っていても仕事の都合で行くことは出来ませんでした。 また、アーカイブでも観れた(聴けた)のですが、それも見逃してしまいました。
そこで、この機会に、しばらくぶりに1969年7月に早稲田大学で行われたライブ盤を聴いてみました。
「DANCEING 古事記」 磨RECORD OS 1129~30L 1. イントロ~テーマ
2. 木喰 山下洋輔 (p) 中村誠一 (ts) 森山威男 (ds)
今回の再乱入ライブは、上記の演目を忠実に再現したとしているようですが、アジ演説の中でスタートする山下のピアノ演奏は今聴いても圧倒的で、木喰での中村の爽やかな音色のサックス音が清涼剤の様に聞こえました。
このイヴェントは、東京12ch(現在のテレビ東京)で放送され、当時はジャズを聴きはじめた頃だったことから大きな衝撃を受けた生々しい記憶が残っています。
なお、上記のライブから凡そ2ヶ月後に、今は無きサンケイホールで開催されたこちらのレコードには、今回の再乱入ライブで演奏された曲も入っています。 こちらのライブは全部で5曲演奏されたようですが、20分を越える長尺演奏の「ミナのセカンドテーマ」は時間の関係から入っていません。
「CONCERT IN NEW JAZZ」 UNION RECORDS UPS-2011-J
1. さて
2. 木喰
3. 木輪
4. ぐがん
山下洋輔 (p) 中村誠一 (ts) 森山威男 (ds)
録音 1969年9月21日
なおCDには、相倉さんのMCの他、「ミナのセカンドテーマ」を含む全5曲が収録されている完全盤で、相倉さんの曲目紹介からすると、レコードに収録されている木喰と木輪の順序が入れ替わっており、録音も良い優れものです。
ここで演奏されている「ミナのセカンドテーマ」も素晴らしいですが、坂田明がクラリネットで熱演する独でのライブ盤「CRAY」に圧倒的な演奏があります。