あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

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坂本龍一 × 土取利行(1/3)

2022-08-21 | JAZZ
フリージャズのカテゴリーに入るインプロヴァイズド・ミュージックですが、2人による丁々発止の演奏が収録されている3枚のアルバムです。
これらはいずれも40年以上前に購入したもので、夏休みを利用してレコードの整理をしていたところ出てきたので、これを機会に改めて順次聴いてみました。
その1枚目は、坂本龍一のキーボードと土取利行のバーカッションを中心とした演奏集です。

「Disappointment - Hateruma」 ALM AL-7
  
1. 綾(Aya)
2. 器の中
3. a / Φ(musique differenceielle 1°)
4.⎰/ ʒ (musique differenceielle 2°)
坂本龍一(p. voice. etc) 土取利行(perc. etc)
録音 1975年8月、9月

A面を占める「綾」の最初の主役は土取利行で、彼の打ち出すタムタムを生かしたドラミングに、ピアノを打楽器的に打ち鳴らす坂本龍一との激しいバトルが延々と続きますが、中間部で土取のタムタムとバスドラを効果的に使ったソロがあり、後半はピアノがドラムの上に被さるという展開となっています。
B面の「器の中」は、シンセサイザーをメインにした演奏で、強風を模倣した音に続いて、“ヴァン”という耳をつんざくような爆音がスポット的に現れます。
「 a / Φ」は、ガラスやウッドブロックを鳴らしているような自然な音に近いサウンドによる曲で、あれこれと想像を搔き立てられます。
「⎰/ ʒ 」は、“アァ”、“ウゥ”、“グェ” 等の単音によるヴォイスに、ピアノのロングトーンが絡むというなんとも異様な世界の1曲です。

このアルバムが録音された1975年は坂本龍一が音楽界にデビューした年で、YMO結成前の音源でもあり、彼の音楽に対する考えの一部が詰まっていることからも貴重な1枚でもあると思います。

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