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私の愛聴盤(第117回)

2018-04-22 | 私の愛聴盤
第117回はドン・エリスの「ニュー・アイデア」です。
「NEW IDEAS」 NEW JAZZ  NJ 8257
  
1. NATURAL H.
2. DESPAIR TO HOPE
3. UH-HUH
4. FOUR AND THREE
5. IMITATION
6. SOLO
7. COCK AND BULL
8. TRAGEDY
DON ELLIS(tp) AL FRANCIS(vib) JAKI BYARD(p)
RON CARTER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
録音 1961年5月11日
変調子ジャズを取り入れる前のドン・エリスが、デキシーからフリーまで何でも演れるジャッキー・バイヤードを相方に迎えて録音したアルバム。
1950年中期まではスイング~モダンであった「ジャズ」が、後半からはオーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」に代表されるように新しい波に向けて動き出しており、これはタイトルが示すように、何か新しいものを目指して作られたことは想像できます。

ミデアムからバラードのようなスローの曲まであり、ドン・エリスのミュートを付けて演奏している曲は、ヴァイヴやピアノと上手く調和が取れており、6曲目のオープンで吹くトランペット・ソロなどからは、新しい風を感じることができます。
曲によっては、ジャッキー・バイヤードがセシル・テイラー並みのプレイをしたり、アル・フランシスがヴァイヴを打楽器のように叩いたり、グリザンドを用いて面白い効果を出したりと、リーダーを食っている場面もあります。
しかしアルバム全体は、4ビートの基本の上に乗っかったアイデアであり、ここから脱却できず消化不良の一面もあるのですが、これも60年代初頭の数々の模索の中から生まれた内の1枚だと思います。


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