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沖 至のアルバムを聴く(7)(ノア・ハワード・カルテット)

2020-11-25 | JAZZ
沖 至関連の最後は、番外編としてノア・ハードのグループに参加した1枚で、ベルリンのQUARTIER LATINでのライブ録音です。
「SCHIZOPHRENIC BLUES」 SAJ-13
  
1. SCHIZOPHRENIC BLUES
2. BIRDS OF BEAUTY
3. FIRE MARCH
4. CREOLE GIRL
5. a SOLO SAX
b LIFT EVERY VOICE AND SING
NOAH HOWARD (as)  沖 至 (tp) 
JEAN-JACOUES AVENELL (b) OLIVER JOHNSON (ds)
録音 1977年5月21,22日

ノア・ハワードのアルト・サックスは、オーネット・コールマン似の響きの少ない音色で、それを生かすことからも、これがピアノレスであることが良い結果となっています。
「SCHIZOPHRENIC BLUES」は、ミデアム・テンポで演奏され、ハワードの無調の様な特徴あるアドリブが延々と続く内容で、ここでの沖は、最初と最後のテーマ部のみ参加しています。
スティービー・ワンダーの「BIRDS OF BEAUTY」では、ノア・ハワードに続いてソロを取る沖が、自然流で肩の凝らない演奏を聴かせてくれます。
オリヴァー・ジョンソンの長いドラム・ソロで始まる「FIRE MARCH」は、沖のファンファーレ的なラッパに続いてニュー・オリンズの懐かしいマーチ風の演奏へと移り、エンディングに入ると本性が現れた壮絶なフリーサウンドへと変わり、再び4拍子となって終了しています。

B面1曲目の「CREOLE GIRL」がこのアルバムの最大の聴きもので、13分を越える長尺演奏は、ベースのソロに続いて、2管によるハーモナイズによるテーマが提示され、ノア・ハワードに引き継がれます。
この曲では、やっと出番がきた感じの沖にも十分なソロ・スペースが与えられており、曲の切れ目なく次の曲へ移り、ノンリズムによるフリー・サウンドへと続いて行きます。

このライブでの沖は、たまたま参加したような印象であることから出番が少なく、全体を通してノア・ハワードのサポート役に徹しています。

コメント
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