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私の愛聴盤 (第55回)

2015-01-10 | 私の愛聴盤
第55回はデューク・エリントンの「マネー・ジャングル」です。

エドワード・ケネディ・デューク・エリントン(Edward Kennedy "Duke" Ellington / 1899年4月29日 - 1974年5月24日)
作曲家、ピアノ奏者、オーケストラのリーダーで有名ですが、スモール・コンボでのピアノ演奏も素晴らしいです。

このアルバムは、ピアノ・トリオというフォーマットながら、ミンガスとローチという強烈な個性の2人が参加したことにより、そこから紡ぎ出される「音」が強烈です。

「MONEY JUNGLE」 UNITED ARTISTS UAJ 14017 
   
1. MONEY JUNGLE
2. LE FLEURS AFRICANES
3. VERY SPECIAL
4. WARM VALLEY
5. WIG WISE
6. CARAVAN
7. SOLITUDE
DUKE ELLINGTON(p) CHARLIE MINGUS(b) MAX ROACH(ds)
録音 1962年9月17日

最初のタイトル曲である「マネー・ジャングル」、
ミンガスのベースに導かれ、エリントンがまるで打楽器のようにピアノの鍵盤を叩きつけていますが、それに絡むミンガスが熱演、
次の「アフリカの花」、
エリントンのピアノに応呼し、ローチがマレットを使いタムタムを鳴らします。
3曲目の「ヴェリー・スペシャル」、
このセッションの9日後に、コルトレーンとの共演した「テイク・ザ・コルトレーン」のような曲想へと続いていきます。
この演奏はアドリブに入り、ミンガスがしっかり4拍子を刻み、ローチもこれに応えてハイ・ハットとスネアで後方から煽り、聴いている内に体が自然とスイングしてくる本当にすごい演奏の連続です。

また、バラードで演奏される「ウォーム・ヴァレー」と「ソリチュ-ド」、
エリントンのソロ・パートでは、独特のハーモニーを聴くことができ、バックでサポートするローチが絶妙なブラシ捌きを披露しています。
そして「キャラバン」、
ピアノの低音部を中心にして再びパーカッシブな演奏へと、色々な変化が楽しめる本当にスペシャルなアルバムです。

なお、CDには別テイクや、LPに入っていない8曲が追加され、これら全てが異なった感覚で演奏されており、こちらも一聴の価値ありです。


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