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セロニアス・モンクのトリビュート・アルバム(1)

2014-05-23 | JAZZ
ジャズ・ピアニスト、作曲家の大御所、セロニアス・モンクのトリビュート・アルバムです。
このレコード、モンクとチャーリー・パーカー(バード)に敬意を表し、2人のオリジナル曲を演奏した2枚組ですが、この中からセロニアス・モンク作曲の曲をピック・アップしてみました。

「A TRIBUTE TO MONK AND BIRD」 TOMATO RECORDS TOM-2-9002
   
1. BA-LUE BOLIVAR BA-LUES-ARE (18′46″)
Feat. STANLEY COWELL(p)
2. STRAIGHT NO CHASER (21′06″)
Feat. THAD JONES(tp) STANLEY COWELL(p) REGGIE WORKMAN(b)
3. MISTERIOSO (13′58″)
Feat. LENNY WHITE(ds) WARREN SMITH(tymp) REGGIE WORKMAN(b)

PERSONEL
THAD JONES(cor) GEORGE ADAMS(ts) GEORGE LEWIS(tb) STANLEY COWELL(p) 
REGGIE WORKMAN(b) LENNY WHITE(ds) WARREN SMITH(tymp)
CECIL BRIDGWATER(tp)
録音 1978年1月17日 ~ 25日

各曲はいずれも10分を超える長い演奏ですが、それぞれ簡単に記すると・・・
1曲目の「バル・ボリヴァー・バルス・アー」は、最初のドラム・ソロの後に全員によるテーマの合奏があり、徐々に曲の解体が行われています。
途中スタンリー・カウエルを中心としたピアノ・トリオ演奏は、一部で当時モンクが使ったハーモニーを採用しています。
ジャケット内のコメントによると、この曲はモンクが作曲した最初の曲だそうですが、「ボリヴァー・ブルース」としてクレジットされていることが多いです。
2曲目の「ストレイト・ノー・チェイサー」は、多くのミュージシャンが取り上げる曲ですが、ここではベーシストのレジー・ワークマンが全編に渡って活躍しています。
途中、管楽器類によるフリー・フォームの演奏となりますが、その中でコルネットのサド・ジョーンズだけはマイ・ペースのソロを取っています。
後半、ピアノに応酬するレジーのベースが良いです。
3曲目の「ミステリーオーゾ」、リズム隊が活躍する演奏で、ウォーレン・スミスが叩くティンパニーのソロが珍しいです。
ここでもレジーのベース・ソロ、最初はピチカットで、続いてボーイングで好演しています。

このアルバムのアレンジャーは、ハイナー・スタドラー(Heiner Stadler)で、各奏者を上手く活かした編曲も見事です。

コメント
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