あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

モントルーのビル・エヴァンス

2013-08-25 | JAZZ
ウィリアム・ジョン・エヴァンス(William John Evans, 1929年8月16日 - 1980年9月15日)

今年も彼の命日が、もうすぐやってきます。
存命していれば84歳、まだまだ演れます。
没後30年となる2010年には、イギリス人で音楽に関する著書と評論で著名なキース・シャドウィック氏(Keith Shadwick 1951 ~ 2008年)や、SJの編集長も務めたことのある中山康樹氏(1952年 ~ )がエヴァンスに関する本を出版していて、この2冊は内容も良いです。
   

ビル・エヴァンスのアルバムについては駄作が殆どなく、多くの方が取り上げられていますので、ここでは夏に相応しいスイス・モントルーでのライブ・アルバムを紹介します。
エヴァンスは1969年、1970年、1975年と3回出演していて、ベースはいずれもエディ・ゴメスが担当しています。
なお国内盤のLP、CDにはそれぞれ解説書が付いていますが、中山さんの評論が的を得ているので、上記の「名盤50選」の中からと、他の単行本(エヴァンスを聴け!)からの記事を添附しました。

モントルー・ジャズ祭は1968年に第1回が開催され、エヴァンスは翌年の第2回に出演しました。
当初はヨーロッパのジャズを紹介することが目的で開催されましたが、彼のトリオはスペシャル・ゲストとして迎えられています。
最初のアルバムは、演奏良し、録音良し、ジャケット良しと、3拍子揃っていることで、名盤として何度も再発されています。
「BILL EVANS AT MONTREUX JAZZ FESTIVAL」 Verve V6 - 8762
   
   

「BILL EVANS MONTREUX Ⅱ」 CTI 6004
     
A面2曲目は珍しくバート・バカラックのアルフィーを演奏しています。
B面2曲目はエヴァンスお得意の曲ですが、最も早いテンポのイスラエルです。
そしてもう一つ付け加えるならば、この録音のマスタリングはRVGです。

「MONTREUX Ⅲ」 Fantasy SFAN 6034 ( 国内盤 SMJ - 6158 )
     
記録の上でのエヴァンスは、1969年秋からエレクトリック・ピアノを弾いていますが、ここでも数曲で披露していています。
そしてライブのせいもあるのでしょうか、彼の弾くエレピは冴えています。

久しぶりに3枚を通して聴いてみましたが、1枚を選ぶとしたらやはり1969年の最初のアルバムです。
当時のエヴァンス・トリオのドラマーは過渡期で、次のマーティ・モレルが座るまで、都度替わっていましたが、このアルバムはジャック・デジョネットが担当していることが記録として残っていることでも価値があります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする