本日は、飛騨高山スキー場にて、キープワン主催の試乗会。
2013シーズンモデルの中、気になるものをいくつか試乗してきました。
ゲレンデ状況は、気温2~3度、小雨が降る中で、雪質はザクザクのザラメ雪。
ただ、ひどく緩む感じではなく、ほどほどにグリップしてくれるものの、気持ちいいスキッドは難しい状況でした。
ですので、レース系のトップモデルは、試乗を断念。
アトミックのレース板など、気になるものもありましたが、この雪質ではまったく西濃を感じられないと思い、一般モデルをメインに試乗してきました。
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まずは、フォルクルイチオシのロッカー系オールラウンド板、モデル名は忘れましたが、トップシートにステンレス系のメタルとカーボン素材を上手く見せて、大人向けのスキー板だと感じさせるデザインです。
乗った感じは、中速でまったり滑れる感じの板でしょうか。中~大回りを気持ちよくクルージングするのに向く板だと思います。
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続いては、同じくフォルクルのSW 175cm。 フルキャンバーで、エッジの捉えが、安定している感じです。ゆったりリズムのショートまでこなす、応用幅の広い板ですね。
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次は、フィッシャーのRC 180cm。 競技系のセコハンというか、デモ系のトップモデル的な位置づけですね。180cmあるので、安定性が高く、飛ばすほど板の感触が良くなっていきます。張りも強すぎず、踏んだだけしっかりたわんでくれるので、板のたわみでターン弧を調整できます。
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アトミックのタイプA 169cmにも試乗。ロッカータイプなので、トップの捉えはマイルドですが、センターからテールにかけては、板の張りが強く感じられますね。かかと加重で板をコントロールするタイプで、拇指球に行ってしまうと、板の安定性が失われるかも。加重位置で板の評価が変わるのではないでしょうか。私は、ロッカー独自の乗り方をすれば、かなり使える板だと思いました。でも、ホンネはもうちょっと長めがいいなあ。このサイズだと、スピードレンジが低い気がしますね。
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HEADのロング板も、継続仕様ですが、いいフィーリングです。サンドイッチ独特の、板全体で雪面に張り付く感じが良く出ています。たわみの出やすいプレートを採用したとのことで、今日のような荒れた雪質でも、雪面に張り付く感触がわかりやすかったように感じました。
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ロング系のイチオシは、実は、このK2 BOLT。 179cmで、ロング~中回りの板です。この板のフィーリングがすごくいい感触で、私的には、数年前に履いていた、フォルクルのSUPERSPEED(180cm)に近い感じなんですよ。多少荒れた雪質をものともせず、安定して突き進みながら、エッジを立てていても、微妙な板のスキッドをコントロールできる感触が、あのSUPERSPEEDソックリですね。
あらためて、私の好みの板は、こういった重厚感があって、板を自分でコントロールできるタイプなんだと感じました。スピードロッカーというこの板は、名機になる可能性大です。
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それに対して、フォルクルのGD 175cmは、昨年の試乗と同じく、エッジの捉えがハッキリ感じられるタイプの板ですね。きちんと張り付いたエッジグリップで、板がターン弧をリードしてくれます。レース系の板の性格を色濃く残しているために、雪に食い込んだエッジを自分でコントロールするのは難しいかな。でも、フルカービングのロングを楽しむには、いいと思います。
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フォルクルのフルロッカー 175cmも乗りました。昨年もちがうコスメの板に乗りましたが、いい印象がなかったんですよ。トップの動きが挙動不審で、切れ上がり方に違和感を感じたのですが、今年あらためて試乗して、その理由がわかりました。
この板は、ロッカー板の特徴でもあるように、かかと加重で乗らないと、板の性能がわからないんですよね。拇指球加重で乗ると、エッジがかかった瞬間に、トップが変に切れ込んでくるので、かかと加重でトップコントロールしながら板を動かすと、素直で意のままに板をコントロールできます。ぶっ飛ばす板ではありませんが、意のままに操れる板ですね。
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ここから、SL系の板を3種類試乗。どれも、ややとんがり系ですかね。(^_^;)
まずは、フォルクルのSL板 165cm。SLトップモデルの板に、デモ系のプレートをセットした、少し遊びのあるSL板という設定です。
操作系は軽めで、自分で板を振り回すにはもってこい。しかも、板のキレと走りは一級品です。かかと加重で板を走らせると、体が持っていかれるほどのキレを見せるので、油断できない板ですね。そんな中でも、自分の加重で板のたわみをコントロールできる、楽しい板です。
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HEADのSL板は、2種類乗りました。まずは、セコハンのR=11mの板。Rがきついので、板のカービング性能は、気持ち良いくらいに切れ上がります。たわみもズレも自分でコントロールできますが、基本的には中速までが気持ちいいですね。
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それに対して、トップモデルのRDは、楽しい!の一言。ちょっとゆるめのサイドカーブと、きっちりした張りで、スピードを上げるほど、板の性能が発揮される感じです。ガンガンに板を踏んでも、芯のある板の張りがしっかりと受け止めて、走りにつなげてくれる感じの板だと思いました。
今年の試乗で感じたことは、フルキャンバーの良さがよくわかるなあ、ということですね。ロッカーもいいのですが、整地を滑るのなら、フルキャンバーの安定性がすごくよくわかりました。
逆に、新雪とか、もうちょっと荒れた悪雪などだと、ロッカーの良さも発揮されるのだと思います。そのあたりは、自分の求める環境がどういった雪質で、そこから板を選ぶ必要があると感じました。