掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

山陰東郷ヤブタ解体作業

2011-04-13 14:26:32 | 出来事
先日、鳥取県東伯郡湯梨浜町の「山陰東郷」福羅酒造に行って参りました。
蔵は、甑も倒れ仕込も終わっているのに何故に・・・・という声も聞こえて参りますが、実はある仕事をするために蔵に行って参りました。
事の初めは、当ブログでもお馴染みの山賊様が東郷の福羅杜氏とお会いに成り話している際、山賊様が「もう仕事は一段落でしょう~」と話を向けると「いやいや・・これからタンク掃除やヤブタ(お酒を搾る機械)を解体しての掃除などなど・もろもろの雑用が沢山あります・・・・」との事。
口は毒舌ですが、心のお優しい山賊様が「そいじゃ~考えとく・・・」と言う事でお返事をされ、その後私に「ヤブタの解体掃除のお手伝いをしませんか・・・」と連絡が有り、私も承諾いたしましたので、この度お邪魔しようかという事に成った訳です。
参加者は、言いだしっぺの山賊殿。山賊殿の影の様に、こういう時には駆けつける勅使河原様は、今回はお誘いいたしましたがご都合がつかず涙を呑んで欠席・・・・。変わって、最近メキメキ才能が開花し始め(どんな才能なのか・・・・・笑)勅使河原様の穴を埋めて余りある(体ではありません・・・・)、ショップ店長アジアの壁様がご参加。そして今回はブログ掲載を控えてほしいと仰った匿名希望のMr.シャイ様と我々夫婦の計5人でした。
到着すると、早速午前10時頃から作業に掛かりました。
最初に作業の段取りを福羅杜氏から伺い作業を開始しました。
(下写真向かって左が福羅杜氏)
先ずはヤブタの布の部分を外して行きますが、結構頑丈にボルト・パッキン・留糸などで止められており山賊様・アジアの壁様が丁寧に外して行かれました。
その後布をずらし外して行きます。
布を外すとそれぞれ二種類の板が姿を現します。一つは中に空気を注入し醪を押して行く黒いエアーマットの様な板(下写真)
もう一つは金属の鉄板(こちらの板に酒粕が貼付く・写真:シルバーの板)これらを、山賊様と長身のアジアの壁様が、ご覧の通りヤブタ本体から外して行きます。板は結構重たくてなかなかの重労働です。
外されたヤブタの板は、マークMr.シャイ様と私が待ち受けておいて洗い場に運び、
裏表すべてたわしを使って丁寧に洗って行きます洗ったヤブタの板は水を切るためまた別の場所に移動し、こうした流れで作業を行いました。
福羅酒造さんは120石余りの比較的小さな蔵なので、ヤブタの板は65枚位でしたが、この量でもでも結構時間のかかるハードな作業でした。
結局午前10時から午後5時位までの作業(1時間の昼休憩を含む)でしたが、布はすべて剥がしましたが、残念ながら板は45枚枚しか洗浄できませんでした。
しかしながら作業の合間、解体途中の現物を見ながら杜氏にヤブタの詳しい説明をして頂き、ヤブタの構造を始め漠然と理解していた点も具体的に理解できた部分も多々ありとてもいい勉強に成りました。

その後今年度醸造酒をきき酒させて頂きましたが、このお話はまた次に・・・・。



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2 コメント

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Unknown (山賊)
2011-04-13 22:03:33
いやいや、お疲れ様でございました。

鳥取出張の合間に連絡を取ったばかりに皆様を巻き込んでしまいまして、申し訳ありませんでした。

まあ、結構な労働でしたが、これまで「お酒を搾るもの」というのは、分かっていても、実際どのように機能するのかを知る事ができて大変有意義でした。{ピース}

一緒に行って頂いた皆様にもこちらの都合に合わせて受け入れてくれた蔵元にも感謝です。{YES}

ところでいつも二つ返事の勅使河原さんは、何の用事があったんでしょうかねー?{スマイル}

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Unknown (掛井酒店⇒山賊殿)
2011-04-14 21:13:35
私もヤブタの解体作業は初めての経験で、予想以上にいい経験をさせて頂きました。
これもひとえに山賊殿のご交渉のお蔭と感謝しております。

さぞかし勅使河原様は、悔しがっておられる事でしょうが・・・・・。
ま~今回は縁がなっかったと言う事で、次回ご一緒できれば・・・と思っております。
しかし、T鶴のもと摺りや第二回太田鉄道奉仕作業の会などなど・・・肝心なところでご予定が入るのは、いかがなものか・・・・{なんで}って感じですね(笑)。
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