まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

「生食と人体」という本に出会ったのは何年前か。

2020年12月08日 | Weblog

ひと頃、新進気鋭の経営者さん方が、その塾に通った経営コンサルの。

一倉定さんが書いたものだけど、塩の話だね。

あれ、衝撃だったな、自分なりに。

塩が生命にとって大事だ、ということは聞いてもいたけれど、その流通のことまで。

知らなかったし。

早い話が、塩化ナトリウムを科学的に生成した塩、例えば、食卓塩など。

それが、戦後、国をあげての大作戦、みたいな。

専売公社で売られていたんだよね。

武田信玄だったか、上杉謙信だったかの、どちらかが敵に塩を送った、って話は有名だった。

戦の最中でも、塩がなければ生きていけないから敵に送ったわけだ。

一倉さんによれば、元々、塩ってのは、ミネラルが豊富に入っていて、それを一緒に摂取する。

というのが、塩が大事、という意味でもあり、とかね。

にもかかわらず、NaClだけの塩って、いったい?、って話だ。

なんてことは、今となれば、多くの方がわかっているんだろうけど。

塩分取りすぎ、なんてのも、戦後だったか明治期だったか、ドイツの偉い学者が。

日本にやってきて、調査活動をした。

沢庵やら味噌汁やら、お国では塩を取りすぎてますね、ってわけだ。

大体、ドイツなんてのは、肉食みたいなもので、肉にはそもそも塩分が豊富であり、その食生活と。

我が方の菜食中心では、比較のしようがないんだ、なんて一倉さん、書いていたな。

ミネラルと一緒の塩分であれば、取りすぎることはないんだ、とも。

そんなことをなぜか、今朝は思い出している。

今のコロナで言えば、WHOがこう言ってる、ああ言ってる、みたいな話か。

スーパーなんかで、塩分控えめ、なんてタグのある食品を見ていると、一倉さんを思い出す。

面識はなかったけどね。

そんな御仁も、70代そこそこでこの世を去った。

もちろん、長寿だけがいい、とはいわないけれど、訃報を知った時には。

あんまり、一つのことにこだわり、「でなければいけません」的な発想は、カラダへの負荷もあるんだな。

なんて勝手な感想を浮かべたのでした。

いい塩梅、なんて言葉も、塩だ。

そこから、長いものには巻かれる、みたいな思想もでてくるのかも、だけど。

世界とは違う、わが列島独自の文化は、それはそれで、素晴らしい、でいいと思うけどね。

一つ一つのこだわりごともいいけど、例えば、今朝の、朝まだきの月、とかね。

その周辺の星たち、とかさ。

目に鯨を立てなくても、さまざま、心を震わせてくれるものなんて、しこたま、あるんだしね。

そんな朝は、エチオピアからのモカ、ディンキネッシュ。

ハニーに負けず劣らずの柔らかな味わいだ。

ちなみに、ハニーは、昔飼っていた犬の名前だった。

コメント
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