土曜日のことだけど、ビュッフェスタイルね。
食べたいだけどうぞ、という。
その誘いの言葉に乗っかり、表題のごとくで。
帰りの車中は、ちょっと、眠気もやってきて、休憩を多めに、というわけだ。
よく言われるように、消化のために胃へ血液がなだれ込み、他への供給が不足する。
なんての、まんまの症状だったな。
今更ながらに、血液の力、あるいは、過ぎたるは及ばざるが如し、ってことを、体感したわけだ。
いつだったか取り上げた、「静」という治療法、痛いところを揉まない、というね。
秦の始皇帝によって裏世界に閉じ込められた、とでも言えるか、そんな施術のマスターがいうには。
痛いのは、重力による歪み由来で、少し歪むと、そこが滞る。
つまり、血液の流れが。
なので、全体の流れをよくする、というのが、その治療法の眼目、ってことらしい。
なぜ歪むか、というと、重力を天から地へ、うまい具合に通電させてない。
上から下への力をそのままに下へ伝えていない、とも言えるか。
これね、目に見えるカラダだけじゃなく、心のありようもそんな感じなんだろうな、と思い至るわけで。
心は歪むんだね、綺麗な言葉で言えば、なんだろう、ま、とにかく、それによって。
滞る、というわけだ、と思うんだよね。
言ってみれば、ただ、それだけのことに、時には、向精神薬みたいな薬であったり、診断であったり。
大枚のお金、叩いたりもするわけだ。
星占い、なんての、あるけど、あなたの生年月日からすると、なんとか座のなんとかで。
みたいなの。
あれ、それぞれの星の重力、というのか、力の受け具合が、微妙に違うんだろうな、と。
魂、というのか、生命、というのか、そんなものが、この地上に降りてくるときの。
星の配置具合に影響を受けて、それが、歪み、となって、心の形になる、なんてね。
だから、もともと、一筋縄ではいかない心の形を、それぞれの人が持っているんだけど。
ほら、中沢新一じゃないけど、ヨーロッパの思想は、分裂病を押し込んでしまう、とか言ってたでしょ。
解放するんじゃなく、押し込める、と。
だから、無理があるんだな、きっと。
あるものを見て見ぬ振りをする思想、とも言えるかも。
「アーロン収容所」で、会田雄次が書いてたけど、彼、つまり、日本軍が捕虜、支配するのはイギリス軍。
あるとき、英軍将校のご婦人が水浴していた。
捕虜たる会田雄次たちが、それを眺めながら歩いても、そのご婦人、なんの恥ずかしさも見せず、水浴び。
ところが、英国人がきたら、思わず、きゃっ、と恥ずかしそうに、という逸話。
あんな感じかな。
階級意識なんてのも、そういうことだな。
ことほどさように、各人各様で、金子みすゞじゃないけど、みんな違ってみんないい。
お後がよろしいようで。