一本の電話から、恋のうまれるときもある。
なんて、歌、ありませんでしたっけ。
一杯のコーヒーからだったか。
どちらでもいいですが、懐かしい昭和の歌ですね。
と前フリで。
今回は、一本のメールから、というわけですが。
今晩、京都の上賀茂神社から、駿府への葵使いのために、客人があり。
紀尾井で食事します。
というものなんだね。
実のところ、夜は会合があって、ちょっと、無理っぽいかな。
と思ってはいたんだけど。
上賀茂と葵の二文字に、とても刺激されてしまい。
知らぬ間に、僕の車は浅間町へ向かっていたのでした。
葵使い、といっても、僕も付け焼刃なんだけど。
京都の、上賀茂神社の葵の葉を、徳川家康の住む駿府へ献上するために運んでくるのが、葵使い、というらしい。
なぜそんなことになったのか。
京都からの客人の話によると……。
時は元禄、ならぬ紀元前500年。
今から、ざっと、2500年も前の話になるね。
京都に、加茂族なる人々がおり。
そのなかのお姫様に、一本の針が天から降ってきた。
それを大事に、一晩暖めていると、翌日。
めでたく、なのか、なんというのか、御懐妊。
姫は、玉のごとき男の子を産む。
とはいえ、いつの時代も、リアルしか信じない人々はいるもので。
これは、いったい、誰の子なんだ。
と姫の父親はいぶかしみ、一族の者たちを見渡し。
この男の子が、この盃を渡したものが、父親だろう、というわけだ。
で、その子に盃をわたし、さあ、誰だ。
というと、盃とともに、多分、すさまじい雷鳴がなりひびいたんだろうけど。
男の子は、天に上ってしまったらしい。
雷とともに上っていったので、その子の名前は、別雷命(わけいかづちのみこと)と名づけられた。
上賀茂神社のご祭神です。
姫は嘆き悲しむ。
すると、天からの声が、天声人語じゃないけどね。
葵の葉を供えるならば、その子に会わせよう、と言ったんだそうだ。
って、とても、ながいブログになりそうなので、いったん、この辺できりますね。
なにせ、朝のお忙しい時間を割いて読んでくださる方々に、申し訳ないですから。
なので、to be continued です。