まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

たかちゃん

2011年06月15日 | Weblog

彼が、事務所に来た。

ひさしぶり、元気だった?

と言うと。

いいことがあって。

と言うんだね。

このたかちゃんネタは、このブログでも何回か書いていて。

たかちゃん、でブログ内検索をすると、6本ありました。

そのいいこと、というのが。

35年ぶりに、別れた奥さんと会った、と言うんだね。

彼女から、電話があったらしい。

長男が2歳、長女が5歳の時に、プイと出たきり。

という、なんか、湿った日本映画か演歌の世界みたいだけどね。

あれから35年、というわけです。

その間、奥さんは、女手ひとつで二人のお子さんを育て。

今では、お孫さんもいるそうで。

なんでも、木下惠介という映画監督の家で、行儀見習をしていた方だということなので。

今でも、背筋がピンとのびて。

とたかちゃんは、うれしそうだった。

しかも、再会の場所が、なにやら、一流っぽい、料亭みたいな場所だったそうで。

彼には、なんとも不似合いな場所で。

さまざま、話に花が咲いた。

帰りには、電車を乗ろうとするたかちゃんを、入場券まで買って、ホームで送ってくれた。

そうで。

いやぁ、そりゃ、いい話だね。

その彼女の台詞が、また、かっこよくてさ。

悪かったな、くらいのたかちゃんの言葉だったんだろうか。

いいのよ、嫌いでわかれたわけじゃないんだから。

だと。

朝っぱらからやってきて、すごい、ノロケ話でしょ。

まさに、映画のワンシーンみたいだよ。

息子さんたちは?

と聞くと、たかちゃん。

そりゃ、会えないよ、合わせる顔がない。

と言うんで。

あんたが、まだ、覇気のあるときに、会うほうがいいよ。

子どもからしたら、未だ見ぬ父親が、どんな人が、興味津々だし。

それに、そんな奥さんだったら、悪し様にたかちゃんのこと、言ってないと思うよ。

だから、二三発、ぶん殴られるのを覚悟で、会うさ。

杖付く前に会うのが、子ども孝行だよ。

と言ったんだけどね。

 

コメント
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