酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

大関ヶ原展  江戸東京博物館

2015年04月23日 | 江戸検定


JR総武線 その昔 SLが発着していた両国駅の旧ホームを望みながらの「江戸・東京博物館」です

この古いホームは 小学生時代に夏の臨海学校で内房の上総湊へ行ったときに利用したホームです

あれから60有余年 よくぞ残してくれたものです

感慨深い眺めでした

この日 友人のS君と出かけたのは博物館で開催中の「大関ヶ原展」でした



歴史好きなふたりです

以前から 待ちに待った歴史展の開催でした

両国駅で待ち合わせ 海鮮丼(800円也)を食してからの入館になりました

入場料は通常1350円のところ 65歳以上割引680円です  これは有難い  流石は都立!


館内は平日といっても かなりの混雑でした

これは予想してた通りでしたが 若い人 それも女性が多かったのにはちょっと驚きです

なるほど 世にいう”歴女”は確かに増幅傾向にありますね 納得です

若い人たちが歴史に興味をもってくれることは大歓迎です

歴史から 多くのことを学んでください

ついでに 昭和史にも関心を! 特に戦前 昭和の10年代! なにかを学べるはずです


ふたりで館内を巡ること数十分  何百点もある展示物の中で一番お目に掛かりたかったお宝に遭遇することができました



     左は大谷吉継の短刀です     そして右は島左近の兜と肖像画です

どちらの武将もこの戦いで敗れた西軍の勇者であり かつ石田三成が最も信頼していた友人と部下でした

家康側の調略により 寝返り 裏切り行為が多発した関ヶ原の合戦です

このふたりの武将たち 戦前からほとんど味方の敗北を察知していた節があります

それでも最後まで 親友・主君と運命を共にしました

そこに 人間の美学を感じるのでしょう 陳列台の前は歴女たちと一緒にオジさん・オバさんたちで大混雑!  

やっと最前列に出られた我々も 感慨深く鑑賞することができました


関ヶ原には二度訪れています

一度は徒歩で戦場を巡り 二度目はレンタサイクルでした

二度とも坂を登った先にあった大谷吉継のお墓 墓前の花が絶えたことがないそうです

現代に生きる我々にも なにか訴えるものがある大谷吉継の人生なのでしょう


そして島左近 「三成に過ぎたるものがふたつあり 島の左近と佐和山の城」と謳われた島左近ですが

通説では関ヶ原で戦死したとされています

吉継のような墓のない左近ですが 400年後 小説世界では見事に蘇りましたよ

かの歴史小説作家 隆 慶一郎の大長編小説「影武者 川家康」です

これほど面白い時代小説もないのでは?  島左近が痛快な大暴れ!

それも 歴史を無視した荒唐無稽な物語でなく 史実を背景にしての活躍です

本屋大賞ならぬ オジさん大賞を進呈しましょうか

泉下の左近も「よくわかってくれた ありがとう・・・」

豪快に笑い飛ばしているかもしれない傑作です


S君と楽しんだ大関ヶ原展でした これから京都・福岡での開催が計画されています

お近くの方々は是非ご観覧を! 1600年9月15日にタイムスリップ 夢見心地の時間になること 請け合います

いつの時代も 歴史はロマンです


それにしても この関ヶ原合戦 もしも西軍が勝利していたら?

今の日本はどのような国になっていたでしょうね?