酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

日本史の謎は地形で解ける 第3弾!

2014年12月16日 | 江戸検定


地形で解ける日本史の謎第3弾は 環境・民族編でした

前2冊と同様 ゆっくりゆっくり読みました

速読ではもったいない もったいない

おいしい料理と同じです じっくり味わいながら読み進みました

今回も 目からウロコの落下が幾たびぞ・・でした


ところで 著者の竹村公太郎氏がこのシリーズの中で 頻繁に引用するのが

歌川広重の「名所江戸百景」と「東海道五十三次」です

一見 なんの意味もなさそうな景色から あるときは江戸市民に水を供給した水源

江戸市中にあったダムを発見したり 荒川を下る筏の画からエネルギー源であった木材の枯渇を推理しています

そのため 読者としてはごく自然に広重の画の世界に馴染んでいきます


この日は 長野から友人が出てきました

仲間四人と上野広小路の居酒屋で昼間からの忘年会でした

早めに出かけたのが上野のお山 

西郷さんの銅像の背中の方角にあるのが 上野清水堂です



その清水堂を不忍池から眺めると・・・



松の枝が輪になったのを「月の松」と呼んで江戸っ子たちが奇景として楽しみました



広重の描いた月の松は 明治初期の火災で失われましたが 約150年ぶりに復活しました



気分はまさに江戸時代に没入です

竹村公太郎氏の著書と広重の浮世絵 合わせて読み進む贅沢な読書になりました


ちなみに 第3弾の内容の一部ですが

なぜ世界一の「リサイクル都市」江戸は崩壊したか  なぜ日本列島は「生きたリン鉱脈」の宝庫なのか

なぜ勝海舟は「治水と堤防」で明治新政府に怒ったか

なぜ江戸時代には車の動力が「人間」に退化したか なぜ京都が日本の「線路誕生の地」となったか


全18章 すべてワクワクするテーマーに満ちています

年末のあわただしい日々のいっとき 好奇心が大満足の清涼剤になることを請負いますよ